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野球 コラム 2025年4月17日

【横浜好き】2025年はバウアー、ジャクソン、ケイ。ベイスターズで複数の外国人投手が先発ローテを担った過去のシーズンを振り返る

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

バウアーが加入した先発陣ですが、今季はジャクソンケイと、昨季から所属する2人も含めて、先発ローテーションを任せられる外国人投手が3人と、ある意味、贅沢な布陣となっています。

先週は雨天ノーゲームとなった阪神戦を含めた5試合中、3試合で外国人投手が先発と、なかなか珍しい状況になりましたが、過去にも複数の外国人投手が先発ローテを担ったシーズンがありました。

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◆2002年はバワーズ、グスマン、ホルト

過去に3人の外国人投手が、2ケタ以上の先発登板を記録したシーズンは3度あります。一軍の外国人枠が現行の投手・野手を合わせた合計4人(双方2・2かどちらかが3・1)となったのは2002年からですが、同年のベイスターズはバワーズ、グスマン、ホルトが2ケタ以上の先発登板数を記録しています。

24登板中21試合に先発したバワーズは、来日2年目の右腕で、前年は26試合登板で3勝13敗、防御率4.39でしたが、1年間先発ローテを守ったことが評価されて残留。2002年は8月の巨人戦で来日発完投、初完封勝利もマークしましたが、シーズンでは4勝8敗に終わり、この年限りで契約終了となっています。

テスト入団で2002年からベイスターズの一員となったグスマンは、19登板中13試合に先発。当初は中継ぎでしたが、先発に転向後は2完封をマークするなど5勝5敗、防御率2.79と結果を残し、翌年からはドミンゴと登録名を変更して中日、東北楽天も含めて7年間、NPBでプレーしています。

この年はシーズン途中にベイスターズに加入したホルトも、19試合登板中13試合に先発。7月に2リーグ制分立以降、史上7人目となる巨人戦初登板で完封勝利を挙げるなど、2完封を含む6勝(10敗)をマークしています。

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◆2004年はマレン、ウォーカー、セドリック

2004年はマレン、ウォーカー、セドリックが2ケタ以上の先発登板を記録。MLB4年間で75試合登板の実績があったマレンは、この年チーム最多となる28試合に先発し、チームトップタイとなる7勝(10敗)をマークしましたが、同年限りで退団。05年は巨人に移籍しています。

ウォーカーは2002年にMLBブルージェイズで10勝をマークしており、先発の柱として期待されましたが、10試合の先発で18本と被本塁打が多く、2勝(4敗)に終わり、この年限りで契約終了となっています。

ウォーカーの不振もあり、シーズン途中加入となったセドリックは、チームに2002年まで同性のバワーズ(前述)が所属していたため、登録名はファーストネームを使用。

初先発となった7月の広島戦で初完投、初勝利を挙げるなど、チームトップの7勝をマークしました。翌年も7勝を挙げ、2006年からはバワーズの登録名で東北楽天に移籍しましたが、身内の病気などもあり、一度も一軍登板がなく、この年限りで退団となっています。

◆2009年はグリン、ウォーランド、マストニー

2009年はグリン、ウォーランド、マストニーが2ケタ以上の先発登板を記録しています。2006年から前年まで東北楽天、北海道日本ハムで通算23勝をマークしていたグリンは、チーム2位の23試合に先発しましたが、3勝15敗、防御率5.11と、期待を裏切る結果となってしまいました。

サウスポーのウォーランドは、チーム3位の21試合に先発。こちらも5勝10敗(防御率4.80)と大きく黒星先行で、この年限りで契約終了となっています。

もう1人、マストニーは先発、中継ぎの両方で起用され、先発では12試合に登板。初登板から3試合連続でクオリティ・スタートと好投しましたが、勝ち星には恵まれず、わずか1勝(5敗、防御率5.69)でシーズンを終えています。

ちなみにこの年は、7月に途中入団のランドルフが、8登板中7試合の先発で5勝、防御率1.96と好成績を残しています。

上記3年間のチーム成績は、いずれも最下位とチームの低迷期でした。ちなみにこの3年間、いずれも日本人の先発としてローテに名を連ねていたのが、左腕の吉見祐治と三浦大輔現監督です。

以前の3回とは全く違う、優勝候補の一角として挑む「外国人先発3人」の今季は、どんな結果が待っているのか、結果が楽しみです。

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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