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野球 コラム 2025年3月27日

ラーズ・ヌートバー、AIが予測する2025年シーズン成績:ブレイクの予感も打撃成績は横ばいの予測

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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ラーズ・ヌートバー(カージナルス)

昨シーズンに続き、今シーズンも『Opta』のAIによる成績予測を掲載する。第7回はラーズ・ヌートバーカージナルス)だ。

今季のMLBで大々的なブレークスルーの予感を漂わせているのが、「タツジ」こと、ラーズ・ヌートバーである。まずは27歳の外野手がメジャー4年目の2024年シーズンに残した成績を振り返っておこう。

405打席 348打数 85安打 145塁打
75単打 18二塁打 3三塁打 12本塁打
39得点 45打点 7盗塁 79三振 52四球 1死球
打率.244/出塁率.342/長打率.417 OPS .759

パッと見は地味だが、打率の割に出塁率が高く、その理由は405打席で52四球と、四球率が高いところにあるわけだが、昨季ヌートバーがマークした四球率.128は規定に達した打者ではナショナルリーグ2位相当となる数字であり、出塁率も昨季ナ・リーグでは16位相当と、規定に達してれば上位に入る数字だった。

侍ジャパンのリードオフマンが、MLB屈指の選球眼の持ち主であることは、スタットキャストによる昨季のチェース率(ボール球をスイングする率)で、彼がアンドリュー・マカッチェンと並ぶ、MLBトップに君臨していることを見ても明らかである。

これで長打率が.500前後まで上がってくれば、メジャーで強打者の指標となるOPS .800台も見えてくるのだが、昨季のヌートーバーはスタットキャストによるハードヒット率で上位9%に入っているほか、スイングに対するハードコンタクト率でメジャー3位、さらには打球初速でも上位11%に入っており、今後、長打を量産できるようになるポテンシャルは示しているのである。

実際、このスプリングトレーニングでは、41打数でチームトップの14四球をマークしており、2025年のレギュラーシーズンへ向け、課題を挙げるとしたらケガへの耐性であり、ここ数年は度々負傷者リスト入りし(過去2シーズンで5回)、昨季は出場109試合に留まっている。

では、AIはそんなヌートバーの2025年シーズンをどう予測しているのか。

514.11打席 435.98打数 106.49安打 178.95塁打
67.28単打 21.37二塁打 2.44三塁打 15.40本塁打
65.81得点 56.57打点 7.25盗塁 70.08四球 106.21三振 4.90死球
打率.244/出塁率.354/長打率.417 OPS .764

AIは、ヌートバーによる2シーズンぶりの規定打席達成を予測しており、恐らく出場試合数は130試合前後を見越しているものと思われる。やはり慎重派のAIだけに、ここ数シーズンの傾向を鑑み、短期間の戦線離脱は勘定に入れているのだろう。

自慢の四球率は.136に上昇し、それに伴い出塁率もアップするが、打撃のクオリティは横ばい予測となっており、打率と長打率は据え置きのままである。健康問題はかなり改善するが、打撃は地味路線からの脱却ならず、というのがAIの見解で、スタットキャストの示すヌートーバー躍進の兆しは、AIには眉唾物として映ったのであろう。

ちなみに、データサイト『FanGraphs』の採用する『Steamer』予測では、今季のヌートバーは128試合に出場し、打席に566回立ち、打率.254/出塁率.356/長打率.436、OPS.791、20本塁打、65打点という成績を残す見通しとなっており、こちらも派手さに欠ける数字となっている。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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