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野球 コラム 2025年3月23日

菊池雄星、AIが予測する2025年シーズン成績:エンジェルスに移籍して苦戦する?

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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菊池雄星(エンジェルス)

昨シーズンに続き、今シーズンも『Opta』のAIによる成績予測を掲載する。第1回は菊池雄星エンジェルス)だ。

成績予測となると、2025年の菊池雄星は最も予想の立てにくい選手の1人と言えるだろう。何しろ昨季は文字通り菊池雄星が2人いたのであり、今年はどちらの菊池雄星が我々の前に姿を現すか分からないのである。

では、AIの予測する今季の日本人左腕の成績を拝見する前に、昨季の成績を振り返っておこう。以下は菊池が2024年のレギュラーシーズン全体を通して残した成績である。

登板32 先発32 投球回175.2
防御率4.05 勝利9 敗戦10 奪三振206
与四球44 与死球2 自責点79 失点85
被安打167 被本塁打25 奪三振率10.55
与四球率2.25 被本塁打率1.28 被打率.245
BABIP.312 FIP3.46 WHIP1.20

唯一、1シーズンを通して一貫していたのは奪三振能力の高さであり、キャリアハイの206奪三振は圧巻の数字で、昨季アメリカンリーグで5位の成績だった。では次に、開幕戦から夏場のトレードまで在籍したブルージェイズでの成績にスポットを当ててみよう。

登板22 先発22 投球回115.2
防御率4.75 勝利4 敗戦9 奪三振130
与四球30 与死球02自責点61 失点63
被安打125 被本塁打17 奪三振率10.12
与四球率2.33 被本塁打率1.32 被打率.272
BABIP.344 WHIP1.34

前述した通り、奪三振率は高いものの、防御率や被打率はキャリア平均を下回っており、ブルージェイズのユニフォームを着た左腕がマウンドで苦戦していたことが窺える数字となっている。しかし、トレードでアストロズに移籍すると、この状況は一変する。

登板10 先発10 投球回60.0
防御率2.70 勝利5 敗戦1奪三振76
与四球14 与死球0 自責点18 失点22
被安打42 被本塁打8 奪三振率11.40
与四球率2.10 被本塁打率1.20 被打率.188
BABIP.241 WHIP0.93

こうして移籍前後の主なスタッツを比較すると、完全に別人である。もし、菊池が昨年1シーズンを通して、このパフォーマンスを維持していたと仮定すると、左腕は防御率でア・リーグ2位、奪三振率で同1位、与四球率で同8位、被打率で同1位、BABIPで同4位、WHIPで同3位、そしてK/BB(奪三振と与四球の比率)も5.43でリーグ5位にランクインしていたのである。

要は、菊池はアストロズのユニフォームに袖を通すことで、サイ・ヤング賞レベルの投手へと変貌を遂げたのである。

しかし、シーズン終了後、菊池はアストロズと契約せず、エンジェルスと3年総額6367万5000ドル(約98億7000万円)の大型契約を結び、活躍の場を同じディビジョンながら南カリフォルニアへと移した。

果たして菊池は捕手、投手コーチ、分析チームなどスタッフの異なる環境でヒューストン時代のパフォーマンスを発揮できるのか。そんな問いに対し、AIはこう答えている。

登板30.66 先発30.66 投球回166.88
防御率4.73 勝利8.50 敗戦11.64 奪三振173.89
与四球62.44 与死球7.57 自責点87.64 失点94.69
被安打158.68 被本塁打24.93 奪三振率9.38
与四球率3.37 被本塁打率1.34 被打率.247
BABIP.317 FIP4.37 WHIP1.32

数字的には昨季ブルージェイズでの成績に近く、AIの見立てを端的に表現すると、「アストロズにいてこその菊池雄星」と言うことになる。ただ、これはあの晩夏から初秋にかけて左腕の放った輝きをほぼなかったことにしており、これはこれである意味、大胆予測と言えなくもない。

これまでのAIであれば、間を取りつつ、やや悲観的観測を盛り込んだ防御率4.23のような「置きにいった」数字を提示しそうなものだが、今回に限っては随分と振り切ったものである。

なお、データサイト『FanGraphs』の採用する『Steamer』予測によると、流石にアストロズ時代の水準とは行かないまでも、2025年の菊池は31試合に先発登板し176イニングを投げ、11勝10敗、防御率3.77、196奪三振。

今季も苦戦が予想されるエンジェルスにあって勝ち越しつつ(昨季エンジェルスで4試合以上に先発登板した投手は全員負け越している)、キャリアベストに近いシーズンを送ることになっている。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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