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広島東洋カープ
坂倉将吾と石原貴規の両捕手が故障で開幕絶望となり、オープン戦ではマツダスタジアムでの2試合を含めた3試合連続完封負けと、前途多難なスタートとなった2025年ですが、下を向くわけにはいきません。
開幕カードの相手は、昨季12勝12敗1分と五分の成績だった阪神。即戦力ルーキーとして期待されたドラフト1位の佐々木泰も故障で開幕一軍は絶望と厳しい状況ですが、まずは開幕戦、どんなオーダーで挑むのか。オープン戦や昨季の対戦成績などから探っていきたいと思います。
開幕投手はアクシデントがない限り森下暢仁で決まっていますが、バッテリーを組むキャッチャーも會澤翼でほぼ間違いないでしょう。昨季は森下が先発した23試合中、22試合でスタメンマスクを被っており、坂倉が試合に出られる状態でも會澤の可能性が高かったと言えそうです。
内外野では、センターの秋山翔吾とショートの矢野雅哉は堅そうです。打順もこの2人の1、2番コンビがもっとも有力と言えるでしょう。阪神の開幕投手に指名されている村上頌樹に対しては、秋山は昨季の対戦打率で24打数10安打の.417をマークしていますが、一昨年は9打数ノーヒットと極端な成績になっています。
ファーストもオープン戦絶好調のモンテロで決まりの感があります。昨季は開幕4番だった堂林翔太もオープン戦で高打率を残しており、候補ではありますが、対村上は2年間で12打席ノーヒットと苦手にしており、今季の開幕4番はモンテロの可能性が高そうです。
サードも小園海斗でほぼ確定ではないでしょうか。対村上は昨季こそ21打数4安打の.143と分が悪いですが、一昨年は9打数3安打の.333をマークしており、打順も3番での起用が予想されます。
他の候補では、林晃汰がオープン戦で2戦連発とアピールしており、開幕までこの調子維持できれば定位置奪取の可能性もありそうです。その場合は小園をセカンドに回すか、あるいは矢野に代わって小園ショートという形もあるかもしれません。
そのセカンドには菊池涼介という長年レギュラーを張っている存在がいますが、今季は前述した小園以外にも、打撃面で一皮剥けた姿を見せている二俣翔一の存在があります。二俣は内外野の複数ポジションが守れるユーティリティーで、外野の一角としても候補の1人と言えそうです。ちなみに菊池の対村上成績は昨季が17打数4安打の.235、一昨年は3打席ノーヒットとなっています。
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外野で秋山の両サイドを守るレフトとライト、ここは多数の候補が鎬を削る熾烈な争いになりそうです。新外国人のファビアンはレフトで起用されていますが、肝心の打撃面でレギュラー確実と言えるほど結果を残していません。
昨季は開幕スタメンだった田村俊介はレフトとライト、両ポジションの候補として、オープン戦では好調な打撃でアピールしています。近年は長打力不足のチームで期待が高い末包昇大も、昨季はレフトとライトの両方で起用されており、対村上の成績で昨季は6打数3安打の打率.500で本塁打も放っています。
本来ならば、この争いにドラ1ルーキーの佐々木も参戦するはずでしたが、左足太ももの肉離れは軽症ではないようで、残念ながら開幕一軍は絶望的な状況となっています。
ここは前述した二俣や堂林なども含めて、最終的に誰が勝ち残るのか、という展開となっていますが、もう1人、忘れてはならない存在がいます。本来ならば外野のレギュラー候補である野間峻祥は、3月14日時点でオープン戦出場がありませんが、対村上では昨季こそ23打数6安打の.261でしたが、一昨年は9打数4安打の.444とハイアベレージを残しています。
オープン戦では、日替わりを遥かに超えるスタメン構成で、予想はかなり困難なものとなっていますが、最後に個人的な願望も含めた開幕スタメン予想を記しておきたいと思います。
(中)秋山翔吾
(遊)矢野雅哉
(三)小園海斗
(一)モンテロ
(右)田村俊介
(二)二俣翔一
(左)末包昇大
(捕)會澤翼
(投)森下暢仁
文/写真:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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