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野球 コラム 2023年7月12日

社会人の「レジェンド」に「ミスター」、都市対抗野球に出場する「いぶし銀」の選手たち

野球好きコラム by 大島 和人
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昨年優勝のENEOS

社会人野球の最高峰「第94回都市対抗野球大会」が7月14日(金)に開幕する。社会人野球はプロに比べれば「若い」カテゴリーだが、近年はアスリートの選手寿命が伸びた。

野球好きには「社会人はプロ入りの可能性が消えてから化ける選手が多い」という定説もある。当然ベテランは経験値が高く、試合になれば20代前半のドラフト候補と同等以上の頼もしさを見せてくれる。今回は第94回大会の出場選手の中から、オーバー30のいぶし銀プレイヤーを5名紹介したい。

田中政則は「ミスター日立」の異名で知られる、北関東の強打者だ。水戸商業高校から日立製作所に入社して今年が何と22年目で、10月には40歳を迎える。180センチ・93キロの左打者で、確実性とパワーを兼ね備えるクラッチヒッターだ。入社3年目から4番に定着すると、2016年の準優勝、2019年のベスト4といった日立の好成績に貢献してきた。今大会はチームが予選で敗れたものの、北関東第1代表の日本製鉄鹿島から補強されている。

投手で田中と同学年で、社会人野球全体の「レジェンド」と言い得る存在が、佐竹功年(トヨタ自動車/豊田市)だ。169センチ・72キロと小柄な右腕だが、早稲田大学時代は150キロの速球を投げ込む本格派だった。社会人では工夫、努力を重ねて「勝てる」投手に脱皮していった。2016年の第87回大会は大車輪の活躍で優勝投手となり、橋戸賞も受賞している。

テイクバックがコンパクトで「突き出す」にリリースをする変則フォームはファンならおなじみ。一時は東海地区の他チームの投手たちが次々に「佐竹フォーム」を模倣する怪現象も起こった。松本健吾、増居翔太、細川拓哉らプロ注の好投手が揃う中で、彼の出番は限られるかもしれない。とはいえ東海2次予選では登板機会を得ていて、今もチームの戦力だ。

橘朋晃(日本製鉄かずさマジック/君津市)は31歳で、過去に2度の都市対抗制覇を貢献している右サイドハンドの技巧派だ。ただし、第91回大会はJFE東日本、第92回大会はHondaと補強選手としての優勝だった。球速は130キロそこそこだが制球力やシンカー、スライダーといった「細かい変化球」で左右に揺さぶる投球術は絶品。何度も彼の投球を見てきたが「打ち込まれる」「崩れる」場面を見たことがない。

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