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野球 コラム 2022年8月20日

菊池雄星、中継ぎ投手としての可能性を現地メディアが分析

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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先発ローテから外れ、ブルペンに回った菊池雄星

ブルージェイズの菊池雄星は芳しくないパフォーマンスが続いたことで、先発ローテーションの座を明け渡したわけだが、今後、ブルペンを主戦場とする左腕を現地メディアはどのように見ているかは気になるところである。

『MLB.com』でブルージェイズを担当するキーガン・マセソン記者は現地8月19日付で投稿したニューズレターで、まさにこの話題を取り上げ、菊池のブルペンにおける役割を分析している。

マセソン記者は現地水曜の試合前に、公式にブルペンへと配置転換になった菊池について、「この動きは、これまでのキクチの投球を考えると不可避だった」とし、続けて「先発ローテーションで機能しなかったのは単純明快なことだが、これで決断が下された今、行き先はブルペンのみとなった」とした。

その上で、「先発投手がブルペンへ配置転換となった際、我々はその投手の武器が(短いイニングとなることから)レベルアップすることを想定するが、果たしてキクチはそうなるのか?」と疑問を呈しつつ、「キクチのコントロールは何よりも重要なポイントだが、シュナイダーは新しい役割は、その意味からも彼にとって恩恵となり得ると考えている」と、部分的にその疑問に対しての答えを出した、

そして、ジョン・シュナイダー監督代行による「野球界でのリリーバーを見渡すと、ストライクへの投球は先発投手と少し異なっている。リリーバーたちは、ゾーン内、あるいはゾーン外の空振りに頼っている。我々はユウセイには、その両方があることを知っている」とのコメントを引用した。

さらに記事では、「これには多くの願望が入っている」としつつ、「キクチによる今季の速球の平均は時速94.9マイル(152.7キロ)であり、しばしば96マイル’154.5キロ)に達することもあったが、短いイニングになれば、98マイル(157.7キロ)まで引き上げることができるかもしれない」と、中継ぎ・菊池の球速アップを期待し、「これに彼が今季模索し続けているスライダーがハマれば、何かが起こるかもしれない」とした。

その上で、マセソン記者は現地木曜のヤンキース戦で菊池が初めて救援登板し、四球と単打で走者を出しながらも無失点で切り抜けた場面について、「彼の速球の平均は96.2マイル(154.8キロ)で、最速は97.4マイル(156.8キロ)に達した」とした。

リリーバーとしてのスタートを切った左腕について、「ここでは期待を現実的なものに留めておくべきだが、仮にキクチがブルージェイズに、防御率4点台前半以下で四球を減らした、より真っ当なイニングをもたらすようであれば、彼の長いイニングを投げられる能力には価値が出てくる」。

「このブルペンは、先発投手が苦しんだ日に、3、4イニングを投げることのできる肩を必要としており、現時点で、キクチが貢献できる道筋はそこにある」と綴って、今回の記事を締めくくった。

現在、ブルージェイズはワイルドカード争いの真っ只中に身を置いているだけに、ブルペンに活躍の場を移した菊池にとっては、レギュラーシーズン終盤からポストシーズンにかけての重要な場面で起用されるようになるだけの信頼度を勝ち取ることが当面の目標となりそうだ。

J SPORTS編集部

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