20日間に及ぶ予選を突破した強豪揃いの6チーム。都市対抗野球チーム紹介（東海代表）

今予選はリリーフで好投したのが、入社6年目の右腕・古田尚平。戸田、喜久川、古田の3投手は昨年の1回戦でも登板し、ENEOSを相手にいい内容を見せている。

三村政喜（JR東海）

打線は3年目の外野手・三村政喜が1番ライトで起用され、打率.529を記録。ショートで起用された新人の佐々木将太も、下位打線ながら打率.385を記録するなど「新顔」が台頭している。

捕手の牛場友哉は入社8年目のベテランで、やはり打順こそ下位だが、今季は臨時コーチを務めた和田一浩氏の指導もあって打撃開眼中。2次予選は打率.417を記録し、本塁打も放っている。

Honda鈴鹿（2年ぶり26回目／鈴鹿市）東海第3代表

Honda鈴鹿

◆過去5年間の成績
・2021年：予選敗退
・2020年：2回戦敗退
・2019年：2回戦敗退
・2018年：1回戦敗退
・2017年：2回戦敗退

第1代表決定トーナメントは2回戦でヤマハに破れたものの、第3代表決定トーナメントでは、西濃運輸と東邦ガスを退けて本大会出場を決めた。Honda熊本は前回の第92回大会の準優勝チーム、Hondaは第91回大会の優勝チームだが、人材の充実ぶりは鈴鹿も同等以上だ。また選手全員が20代以下とフレッシュなチームでもある。

井村勇介（Honda鈴鹿）

投手陣は松本竜也が広島入りして退社。今年の東海2次予選は4年目の右スリークォーター井村勇介が全4試合に先発し、防御率1.96と好投した。昨年度は精彩を欠いたものの、今季はフォームの修正が奏功して完全復活を遂げている。入社直後は球威で押すスタイルだったが、徐々に低めに集めて打たせて取る「上手さ」を身に着けつつある。

ただ、もう1人の柱である左腕・森田駿哉はリリーフで結果を出せず、入社直後は150キロ台中盤の速球でファンを沸かせた右腕・八木玲於もその後は目立った活躍を見せられていない。

打線は2番センターの小川晃太朗が打率.412、チーム最多の5打点を記録。鈴木大輔も9番ショートながら打率.600、4打点と大活躍だった。予選の平均打率は.333と抜群で、破壊力に期待できそうだ。