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5月は2勝0敗、防御率1.56の菊池雄星
ブルージェイズの菊池雄星は現地5月16日(日本時間17日)、本拠地で行われた古巣マリナーズとの一戦に先発登板すると、6回1安打無失点と快投を披露し、今季2勝目(1敗)を挙げた。試合はブルージェイズが6-2で勝利し、シリーズ3連線の初戦をものにした。
『スポーツ・イラストレイテッド』誌は試合後、電子版に「ブルージェイズのユウセイ・キクチはロビー・レイの2球種モデルで絶好調」と題した記事を掲載し、このところ好調を維持する菊池の投球内容を掘り下げた。
記事では冒頭で現在の左腕について、「ブルージェイズの先発投手、ユウセイ・キクチはトロントにとって、まだ比較的新しい存在だが、彼は既に1年前のスーパースター投手と比較されるまでになっている」とした。
その上で、「ブルージェイズはキクチのデリバリーを改良し、球種をいじったのだが、これにはもっともな理由があった」とし、「トロントは昨季、同じことを今はビジターのマリナーズに所属するロビー・レイにもやったのだが、これが功を奏しているのである」と、菊池が好調に転じた理由を示した。
記事によると、昨季リーグ最多の248奪三振に加え、アメリカン・リーグ1位の防護率2.84をマークしてサイヤング賞を獲得したレイの成功は、速球とスライダーの2球種を軸にした投球スタイルに変えたことに起因したと述べ、「キクチはブルージェイズの指示により、速球と同じくらいの頻度で投げる変化球を磨くことで、レイ的な投球スタイルへと舵を切った」とした。
その変化球については、かつての菊池のボスであり、この日の試合では敵将となったスコット・サーバイス監督の言葉を借り、「(キクチは)今でも95・96マイル(153・154キロ)の素晴らしい速球を持っており、さらに我々の選手たちがスラッターと呼んでいる、スライダーとカッター(カットボール)の中間の変化球を持っている」と説明した。
この記事では、この球種の呼び名について、「キクチはこの球種を“ビッグ・カッター”を寄せ集めた言葉である“ビッター”と呼んでいると述べている」と紹介。その上で、菊池が昨年ロビー・レイと仕事をしたピート・ウォーカー投手コーチと、この変化球のブラッシュアップを行ったとのコメントを伝えた。
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