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横浜DeNAベイスターズ
オープン戦が始まりました。3月2日は横浜スタジアムでの今季初戦でした。吹く風はまだ冷たく、日陰になると寒さも感じる天候でしたが、ベイスターズの“いいとこ”ばかりで、みどころ満載の試合となりました。
まず、投手陣は3人が登板して9回1失点。先発ローテ入りを目指す左腕、即戦力と期待されるルーキー、リリーフのキーマンとなりそうな右腕と、それぞれが持ち味を発揮した。
先発した坂本裕哉は5回を投げて被安打2、5奪三振で無失点。3回に無死満塁、4回には無死1・3塁とされたが、いずれも併殺でピンチを切り抜けた。坂倉将吾、西川龍馬が不在の広島打線が若手中心のメンバーだったことや、相手の強烈な当たりが野手の正面を突く幸運もあったが、ここまでの実戦3試合で12イニングを1失点と安定した内容で、開幕ローテ入りに大きく前進した。
2番手で登板した徳山壮磨は、早稲田大学からドラフト2位で入団した右腕。2イニング目に3連打で無死満塁とされたが、併殺打の間の1点のみに抑え、2回1失点で本拠地デビュー戦を終えた。最速147キロのストレートは力があり、走者を許しても併殺打2つと崩れることなく、合格点と言える内容だった。
8回から登板した伊勢大夢は、2イニングを被安打0、無失点で試合を締めくくった。変わりばなの先頭打者に9球粘られて四球を与え、続く打者にも2球ボールが続いたが、145キロのストレートで2球ストライクを取った後、最後はスライダーでセンターフライ。
続く、ルーキー中村健人との対決は、初球のスライダーでショート併殺打に打ち取った。9回は三者凡退と危なげない投球で、守護神争いへアピールした。
野手も、開幕一軍を狙う若手やスタメン出場した主軸選手、さらに期待の移籍選手が、軒並み結果を残した。
12安打9得点の打線で、もっとも強烈なインパクトを残したのが、途中出場の細川成也。6回無死1・3塁の場面でこの日最初の打席に立つと、広島3番手の玉村昇悟の真ん中高めに甘く入ったストレートを逃さず、左中間最深部のスタンドに叩き込んだ。
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