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野球 コラム 2021年11月26日

【横浜好き】『週刊ベイスターズいいとこどり』号外。今シーズンのサヨナラ勝ちを振り返る

野球好きコラム by 大久保泰伸
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楠本泰史は申告敬遠で1死満塁となり、途中出場の柴田竜拓がレフトへ犠牲フライを放った。ナインの手荒い祝福で水浸しとなった柴田は、お立ち台で「ファンもチームメイトもみんなが喜んでくれたで、それが嬉しかった」と笑顔を見せた。

公式戦でのサヨナラ勝ちは2試合だが、五輪期間中のエキシビジョンマッチで恐らく史上初、そして今後もないであろうサヨナラ勝ちがあった。それは8月8日に京セラドーム大阪で行われたオリックス戦。

横浜スタジアムが使えないベイスターズは、エキシビジョンマッチの10試合を全てビジターで行ったが、この日は後攻めのリズムで試合をやりたいと三浦大輔監督が要望を出し、オリックスが了承してベイスターズ後攻で試合が行われた。

試合は1-4で迎えた9回裏、宮崎の内野ゴロの間と牧の2ラン本塁打で同点に追いつくと、最後は楠本の二塁への内野安打の間に二塁走者の宮本秋明が一気に生還。3点ビハインドを跳ね返し、通常ではあり得ない敵地でのサヨナラ勝ちとなった。

今季はコロナ禍の特別ルールで延長戦が行われなかったこともあり、レギュラーシーズンのサヨナラ勝ちは2試合のみだった。チームのムードを一変するこの劇的勝利が少なかったことが、最後まで調子の波に乗り切れず、最下位に終わった一因であるようにも思える。

ペナントレース終盤頃から新型コロナの徐々に感染者数も減り、世の中は徐々に日常生活を取り戻しつつある。全てを奪った嵐は、通り過ぎた感もある。来季こそは満員の横浜スタジアムで、チームを勢いづける劇的なサヨナラゲームを1試合でも多く見たいものだ。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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