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第91回都市対抗野球大会が、11月22日(日)に開幕する。今回は近畿地区から出場する5チームを取り上げる。
◆NTT西日本(大阪市)
亡き仲間とともに頂点を目指す
近畿第1代表は6年連続31回目の出場となるNTT西日本(大阪市)だ。チームには今年4月23日、中井諒選手が骨肉腫による23歳で死去する悲しい出来事があった。近畿2次予選は選手たちが喪章をつけ、ベンチに「背番号6」のユニフォームを掲げて戦った。
ドラフト候補としても名の挙がった入社2年目の右腕・大江克哉、入社9年目の右腕・浜崎浩大の両エースはいずれも防御率0点台。チームは第1代表決定トーナメントの4試合を2失点で勝ち上がった。大江は最速151キロの本格派で、昨年の都市対抗も2試合で先発している。
近畿2次予選はすべて右投手がマウンドを任されたが、本大会に向けては三菱重工神戸・高砂の左腕・森翔平を補強。左右のバランスも良くなった。
今回の予選で打線は1番を任された酒井良樹が打率5割を記録。8番・捕手で起用された辻本勇樹が打率.467を記録するほど切れ目のない打線で、チーム打率は.331と猛威を奮った。また7番・二塁手の野村勇は4試合で3盗塁を記録している俊足だ。
◆パナソニック(門真市)
昨季のベスト8超えを狙う
近畿第2代表は5年連続54回目の出場となるパナソニック(門真市)だ。吉川峻平の渡米などで投手陣の陣容がやや陣容が薄くなり、ベスト8入りした昨夏の都市対抗はどの試合も継投で凌いでいた。
しかし、近畿2次予選では大卒5年目の與座健人が台頭し、3試合(24イニング)をわずか自責点1と好投。2試合連続完封勝利も記録する大活躍を見せた。與座健人は西武でプレーする與座海人の兄としても知られ、昨季から腕の位置を下げて技術的に開眼しつつある。
打線は176センチ・105キロの巨漢内野手、片山勢三に注目。パワー、一発の脅威は九州共立大学時代から知られていたが、昨季までは確実性を欠いていた。しかし、今回の予選は打率.389を記録し、18打席で2三振と脱皮の兆しがある。
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