人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
『追い込んでいるんだから、ストライクなんて投げないよ』という感じの「誘い球=低めに外れるカーブ」を見逃したアロンゾは、高めに来た4球目の速球にこそバットを出してファールにしたものの、5球目、6球目の低めのボールになるカーブをきっちり見極めた。
フルカウントとなって形勢は逆転。キンタナが投げた7球目はこの打席で唯一と言っていい「ストライクゾーンに来たカーブ」だった。
ただし、決して簡単ではない外角低めのカーブである。
アロンゾは体を開かず、ギリギリまで待ってバットを出し、強く振り切った。
カンッ! と乾いた音がする。打球がセンター後方、やや右中間寄りに飛ぶと同時に、4万人を超える満員の観客が一斉に顔を上げる。
今季26号本塁打が右中間スタンドに跳ねた。
それはアロンゾが、1983年にダリル・ストロベリー外野手が打ち立てて以来、何人たりとも打ち破れなかったメッツのルーキー最多本塁打記録に並んだ瞬間だった。
「正直、気にしてなかったけど、ホームランを打ったら騒がしくなるものだし、ソーシャルメディアでもいろいろ言われていたことだから、(記録は)知ってるよ」
と試合後のアロンゾ。新人どころか、ナ・リーグ屈指の一塁手と言ってもいい成長株は、「なんてことないよ」とでも言いた気に微笑んだ。
球団タイ記録の一発は、今季のナ・リーグ打撃タイトルを総なめにしそうな勢いで打ちまくっているコディー・ベリンジャーが2017年に打ち立てた前半戦のナ・リーグ新人最多記録の25本塁打を上回る一発でもあった。
新人最多はアーロン・ジャッジが同年に記録した52本塁打だ。
「ジャッジでしょ? 52? どうかなぁ」
どうかなぁ、でニヤリと笑ったところをみると、まんざらでもない。
ナ・リーグ記録は前出のベリンジャーが打ち立てた39本塁打で、同選手が92試合で26本塁打だったことを考えれば、77試合目で26本塁打のアロンゾが記録を更新する可能性は高い。
ベリンジャーの名誉のために追記しておくと、彼は記録を樹立した2017年、チームにとっての21試合目でデビューしているので、本塁打量産ペースはベリンジャーのほうが高い。
意外だったのはメッツの球団最多本塁打記録で、それは1996年のトッド・ハンドレーと2009年のカルロス・ベルトランによる41本塁打だというから、ナ・リーグの新人記録はもちろん、球団記録が更新される可能性は高い。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 巨人(04/20)
4月20日 午後1:45〜
-
J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 巨人(04/19)
4月19日 午後5:45〜
-
J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 横浜DeNA(04/17)
4月17日 午後5:55〜
-
【限定】J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 巨人(04/21)
4月21日 午後1:25〜
-
J SPORTS STADIUM2024 広島 vs. 横浜DeNA(04/16)
4月16日 午後5:55〜
-
J SPORTS STADIUM2024 中日 vs. 東京ヤクルト(04/18)
4月18日 午後5:55〜
-
【限定】J SPORTS STADIUM2024 横浜DeNA vs. 阪神(04/23)
4月23日 午後5:20〜
-
【限定】J SPORTS STADIUM2024 横浜DeNA vs. 阪神(04/24)
4月24日 午後5:20〜
J SPORTSで
野球を応援しよう!