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「プロ野球選手になる人は変人って言いません?」。
一軍デビューを見据えながら二軍で調整を続ける新人の荒西祐大は、プロ入り同期のチームメイトをそう評する。
「社会人野球でも自分を持っている選手は少なかったので、そこが凄いなと思います」。
まず、それぞれに印象的なエピソードがある。繰り返し触れられているものもあるが、これらはプロでの活躍が上書きされるにつれて忘れられていく。
◆2018年ドラフト指名選手
・1位:#31 太田 椋(内野手)→「父親がチームの打撃投手」
・2位:#44 頓宮裕真(内野手)→「パンチパーマ」
・3位:#15 荒西祐大(投手)→「26歳でプロ入り」
・4位:#28 富山凌雅(投手)→「14人兄弟」
・5位:#53 宜保 翔(内野手)→「解剖学と動作解析」
・6位:#60 左澤 優(投手)→「名前どおりのサウスポー」
・7位:#67 中川圭太(内野手)→「名門PL学園高最後のプロ選手」
・育成1位:#127 漆原大晟(投手)→「卒論は調整法と球数について」
走攻守の3拍子型である太田はまだ線が細いが、スイングと動き全般の柔らかさに非凡が感じられる。物静かで、どこかミステリアスな雰囲気があるのも、坂本勇人(ジャイアンツ)が引き合いに出される根拠ではないだろうか。
大仰なことは口にせず、足元を見つめながら着実にステップを踏む優等生に映る。3月の教育リーグの試合で右前腕に死球を受けて全治3ヶ月と診断されているが、しっかりと治して復帰してほしい。
けん玉で検定1級のレベルである太田に、同じく得意のけん玉でライバル意識を燃やしていたのが頓宮裕真だ。見た目どおりのパワーヒッターで長打力に期待がかかるが、打撃を語る際は理論派そのもの。
3月29日の開幕戦では、初回に1死満塁の場面で低めへ落ちる変化球をうまくライト前へ転がした。「右打ちは元々得意」と語っていたとおりのバッティングで、プロ初打席に初安打&初打点を記録している。
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