選手の表情を見てターニングポイントを探れ！　 早川賢一／遠藤大由(BIPROGY)が語るジャパンオープンの見どころ

――世界の頂点を争う存在になった渡辺／東野ペアは、新しい世界を見せていますよね
（早川）　間違いなく、そうだと思いますし、それに引っ張られて、A代表のほかの3ペア（※金子祐樹／松友美佐紀ペア、山下恭平／篠谷菜留ペア（NTT東日本）、緑川大輝／齋藤夏ペア（NTT東日本／ACT SAIKYO）やB代表が切磋琢磨して、日本のミックスのレベルを上げてくれています。渡辺勇大／東野有紗ペアは、今は、世界のトップ4にずっとい続けられるレベルにいるので、凄いと思います。

――遠藤さんの注目点は？
（遠藤）　僕は、日本の選手全員に注目しています。特に、大事な五輪レース中。（自国開催の）プレッシャーの中で、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。そこらへんが楽しみです。（引退前まで男子ダブルスを組んでいた渡辺）勇大には、もちろん期待はしていますし、応えてくれるだろうとも思っています。

■男子ダブルスは、エースの保木卓朗／小林優吾を追うペアにも期待

――2人がプレーしていた男子ダブルスについては？
（早川）　日本から出場する4組に結果を残してほしいです。自国開催で五輪レース中なので、すごくプレッシャーがかかりますが、その中で結果を残せないと、五輪出場は厳しいんじゃないのかなという部分もあると思います。世界ランキングの点数では保木卓朗／小林優吾ペア（トナミ運輸）がダントツ。古賀輝／齋藤一ペア（NTT東日本）が全日本実業団選手権とカナダオープンで保木／小林に2連勝して、ようやくライバルになり得るところまで来たのではないかと思います。ただ、保木／小林が世界ランク1ケタなので、今のままだと、古賀／齋藤は（五輪レースが終わる来年4月30日時点で）世界ランク8位以内に入らないと五輪には出られません（※五輪は一つの種目につき、同一国から最大2組しか出場できない）。ここでベスト8とかでは届かないので（より上位の）結果を残してほしいなと思います。

（遠藤）　男子ダブルスは、僕たちの頃より、早いですね。今は、どの国のペアもスピーディーで、見ている分には面白い試合をしていると思います。