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■女子シングルスの山口茜は2連覇に挑戦
他種目でも、日本勢の活躍が期待される。女子シングルスで2連覇に挑戦する山口茜(再春館製薬所)は、世界選手権を2連覇しており優勝候補だ。山口は「伝統や歴史があり、ほかの大会とグレードは同じだけど、みんなが取りたいタイトルという点では、少し違うところもある。その中で自分がどれだけいつも通りの良いプレーができるかが大切」と意気込みを語った。同種目で連覇を果たせば、日本勢としては1974年、75年の湯木博恵さん以来48年ぶり2人目。最大のライバルは、直近7大会で4度の優勝を含めて6大会で決勝に進出している21歳のアン・セヨン(韓国)だ。山口は「若いですし、確実に、成長速度は(自分より)上だと思うので、どれだけ自分が負けずに成長したり、対応したりしていけるか」と成長著しい好敵手に刺激を受けている。2人が主軸となるが、この種目は下位まで差がない混戦模様。過去2度の優勝を誇る奥原希望(太陽ホールディングス)ら他選手も上位をうかがう。日本勢は、ほかに大堀彩(トナミ運輸)、川上紗恵奈(北都銀行)が出場。21年に奥原、22年に山口が優勝しており、日本勢の3連連続優勝もかかっている。
■女子ダブルス、連覇狙う志田/松山を中心に日本勢が4大会連続
もう一つ、連覇を狙うのが、女子ダブルスの志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)。21年の東京五輪後にぐんと成長してきた、スピード感ある連係プレーを見せるペアだ。22年は、世界選手権、ジャパンOPと日本開催の国際大会2連戦でどちらも上位を逃して悔し涙を流したが、23年は初戦となったインドオープンで優勝。幸先の良いスタートを切った。まだ松山が左足アキレス腱痛を抱えており、志田も直前合宿では右足太ももに痛みを抱えていたため万全の状態とは言い切れないが、志田は「全英OPで優勝を目指すために準備をしてきた。仮に優勝に届かなかったとしても、何か収穫のある、自信になる大会にしたい」と五輪レースに向けた良いステップにしたい考えを示した。この種目も20年に福島由紀/廣田彩花(丸杉)、21年に松本麻佑/永原和可那(北都銀行)が優勝しており、初戦で第1シードと対戦しアップセットを狙う中西貴映/岩永鈴(BIPROGY)を含めた4組で、4大会連続の日本勢優勝を狙う。5月から始まる五輪レースにおいて、国内勢同士の出場権争いが最も厳しい種目。それぞれがより高いシードを得るためにも大事な大会だ。
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