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今年も日本が世界に誇るトップ選手が、最終日まで大会を盛り上げた。バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2019」は28日に最終日を迎え、日本勢では男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)と、女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)が優勝した。
桃田は、昨年に続いて2連覇を果たした。今年は、石宇奇(中国)、ビクター・アクセルセン(デンマーク)という強豪が負傷欠場したため、絶対的な優勝候補という立ち位置。準々決勝で好敵手のアンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)を激戦の末に下し、勢いよく頂点に上り詰めた。優勝インタビューでは涙を流して、声援を送り続けたファンに感謝。負けられないプレッシャーをはねのけて「先週(のインドネシアオープンは2回戦で)早く負けて自信がなくなっていたけど、取り戻せた」と手ごたえを語った。
山口は、6年ぶり2度目の優勝。前週のインドネシアオープンに続く2週連続のビッグタイトル獲得で、30日に更新される世界ランクで1位に返り咲くことが確定した。決勝戦は、4年ぶりに奥原希望(太陽ホールディングス)との日本勢対決。山口は、ロングラリーの中から要所でスピードを上げて試合のペースを握った。敗れた奥原は「スピードの変化、駆け引きでやられてしまった」と悔しがったが、2人が決勝まで勝ち残ったことで、日本のファンは、大いに盛り上がった。
一方、女子ダブルスは、悔しい準優勝となった。松本、永原組は、準決勝で2016年リオデジャネイロ五輪女王の高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)に勝ったが、初優勝はならなかった。世界ランク1~3位を独占する日本だが、この大会では、中・韓の追い上げを感じる場面もあった。優勝したキム・ソヒ、コン・ヒヨン(韓国)は、1月に正式にペアを決めて力をつけており、ニュージーランドオープンで日本のトップ4組すべてを撃破した優勝は記憶に新しい。また、昨年10月に組み替えたリー・ウェンメイ、ツェン・ユー組(中国)の若き長身ペアが福島由紀、廣田彩花組(アメリカンベイプ)を初対戦で破って4強入り。日本の3強による同国の五輪出場最大2枠の争いが注目されており、この大会でも準優勝、4強、8強と決して悪い成績ではないが、他国の勢いあるペアが切り崩しにかかってくる可能性があり、今後は要注意だ。
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