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10戦中6戦がアジアで開催。 JAPANチームには有利な日程に
今季のW杯は全10戦。中国、日本、カザフスタンで各2戦とアジアで6戦が行われるという異例ともいえるスケジュールとなった。時差の面から、日本、韓国、中国、カザフスタンなどアジア勢にとっては有利な条件だ。
また、五輪後に引退を決めた選手が多いことから、今季は各国に新顔が登場するフレッシュなシーズンとなるだろう。
絶対王者の8連覇なるか? それともその牙城が崩れるのか?
昨季、ミカエル・キングズベリー(CAN)は、W杯連覇記録を7に伸ばした。さらに念願の五輪金メダルを獲得。この結果だけを注視すれば、その牙城は依然揺るがず……といった印象だ。しかし、スタンディングリザルトをじっくり眺めると、どうしても気になる点がある。そう、平昌五輪を挟むかたちで3戦連続で優勝を逃しているのだ。そして、その3戦で優勝しているのはすべて同じ選手──日本の堀島行真であることだ。

昨季、日本人男子初となるW杯3連勝を果たした堀島
堀島のフロックがたまたま3戦続いた、またはキングズベリーの力が衰えたと考えるより、すでに彼がキングズベリーにいつ勝ってもおかしくないレベルに達していると考えるのが自然だ。絶対王者といえどもウカウカしていられない状況といえるだろう。
昨季、W杯総合2位だったドミトリー・レイヒャード(KAZ)は、エアがどうしても及ばずで、高い確率で上位に入っているが1度も優勝はできなかった。昨季の総合順位が堀島より上で、今季もランキング上位に入る可能性は高いが、エアの難度、完成度のアップが大きな課題となる。
このほか、表彰台候補といえるのが、平昌五輪銀メダリストのマット・グラハム(AUS)、昨季前半戦は絶不調だったが過去に2度総合2位になっているベンジャミン・キャヴェ(FRA)、平昌五輪銅メダリストで成長中の原大智(JPN)といったところだろう。

エアが課題のレイヒャードだが、地元で2戦開催は有利な条件

五輪後の負傷は残念だったが、自信を付けて'19季に望む原
大混戦の女子は誰が勝ってもおかしくない。カギを握るのはエアだ
一方、予想が難しいのが女子だ。何故なら、昨季は空前の大混戦、大乱戦が展開されたからだ。
開幕戦では、'16季にぶっちぎり優勝を果たしたブリトニー・コックス(AUS)がV。以後は大会ごとに優勝者がコロコロ変わる様相に。ジャエリン・カーフ(USA)、ユリア・ギャリシェバ(KAZ)、ペリーヌ・ラフォン(FRA)、ジャスティン・デュフォー-ラポイント(CAN)、そして当時17歳のテス・ジョンソンと6名の優勝者が生まれたのだ。
結果的に総合優勝を果たしのは、平昌五輪で金メダルを掴んだラフォンだった。 といっても、彼女はW杯では全10戦で優勝2回、2位3回と他を大きく引き離した存在ではないのだ。
ここでカギとなるのが、エアだろう。というのも、女子は以前、上村愛子が難度の高いオフアクシス系に取り組んでいた時期があるが、リスクを避ける意味からかその流れが止まってしまった経緯がある。混戦から抜け出すには、ライバルに差をつけることが求められる。となると、トップ選手はエアの難度を上げてくることが考えられるのだ。
という訳で、男女ともに目が話せない今季のモーグルW杯なのである。

若くして、五輪金メダル、世界選手権DM優勝、W杯総合優勝を果たしたラフォン

昨季、総合順位は2位も、優勝回数は3回とラフォンを上回ったカーフ
Bravoski(ブラボースキー)
2021年に創刊40周年を迎える双葉社発刊のスキー専門誌。‘90年代中盤からフリースタイルスキーに着目し、‘98年長野五輪・モーグル種目で里谷多英、上村愛子らが活躍してモーグルが一大ブームとなる。現在ではフリースタイルスキー(パウダー、パーク、モーグル)の専門誌として年間3冊発刊している。ウェブマガジンSTEEPではスキー・スノーボードの様々な情報を毎日更新中。
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