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フィギュア スケート コラム 2020年2月19日

第69回全国高等学校フィギュアスケート競技選手権大会【女子シングル】レビュー

フィギュアスケートレポート by 中村康一(Image Works)
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4位 荒木菜那

本来ならば優勝していておかしくない選手だ。しかし今季は思うようなシーズンを送ることができなかった。この試合も、決して好調とは言えない中、精一杯の演技を披露した印象だ。 「正直、練習はショートばっかりでフリーができていなくて、今回の点数も本当にひどいんですけど、今できることは全部出せたし、団体、学校としても迷惑のかからない程度に押さえられたのでほっとしてます」。

同じ中京大中京高校の山下真瑚が直前に欠場となった。チームとしても大変だったのではないだろうか。

「真瑚が出られなくなって、一緒に出ようと言っていたのですごく残念だったんですけど、真瑚にも『頑張って』って言われたし、やはり自分だけの試合じゃないので、そういうところは緊張感のある試合だったと思います」。

今季、夏場にはとても調子が良く、飛躍が期待されたのだが、その後、調子を崩し、不本意なシーズンとなってしまった。

「まだ調整が下手な部分があるな、と感じています。やっとモチベーションを上げよう、って切り替えられた時に怪我をしてしまいました。怪我を全部治してから次に進もうと思っているので、悪いものを今季で全部出し切って来季に挑めたら、と思っています」。

大学生となる来季については、

「今季は全日本の舞台に立つことができなかったので、もう一度その舞台に戻れるように頑張ることと、そして今後また海外派遣に選ばれるような選手になりたいです」。

今のところ確定はしていないが、シニアに上がる可能性が高いという。一回り大きく成長した演技を期待したい。

5位 浦松千聖

最終滑走の浦松千聖が5位となった。展開的にはより上の順位も狙える状況だったが、それによって非常にプレッシャーのかかる状態でもあった。

「団体優勝もかかる中で、チーム戦での難しさというのを凄く知ることができました。プレッシャーが大きかったので焦りが出てしまいました。調子は良かったので悔しいです」。

今回は優勝候補の中京大中京高校の一員として出場した。チーム戦として優勝を狙うプレッシャーは、体験してみてどうだったのだろうか?

「あとの二人は凄く良かったので、自分だけフリーでミスが出てしまったのが悔しいです」。

とはいえ中京大中京高校は見事に総合優勝を果たした。自身も今季は初のジュニアグランプリ出場、そして全日本ジュニアで健闘し、全日本選手権にまで駒を進めた素晴らしいシーズンとなった。

「自分にとって飛躍の年になったし、沢山の経験が積めたシーズンだったんですけど、こういったプレッシャーのかかる舞台っていうのはこれからも何回もあると思うので、こういった中で良い演技ができるようにならないと、と思います。今季はプレッシャーもなく伸び伸びできたんですけど、来季からはもっとプレッシャーがかかると思うので、そういった場面で強くなれる選手になりたいです」。

来季の目標は、「ジュニアグランプリに2戦出ることと、世界ジュニアの舞台に近づくこと」だという。十分に達成可能な目標だろう。素晴らしい演技を楽しみにしたい。

文:写真 by 中村康一(Image Works)
代替画像

中村康一(Image Works)

フィギュアスケートを中心に活躍するスポーツフォトグラファー。日本全国の大会を飛び回り、選手の最高の瞬間を撮影するために、日夜シャッターを押し続ける。Image Works代表。

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