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欧州選手権は1月29日、女子フリースケーティングが行われる。早朝から女子の公式練習が行われ、選手たちは昨夜の疲れを感じさせないパワーあるスケーティングを披露した。
第3グループは、前夜のSP7位~12位のスケーターが登場。世界ランキング43位ながら、前夜のショートプログラム7位と大躍進中のマエ・ベレニース・メッテ(フランス)は、練習前半から果敢にジャンプを練習。
SP8位のバレンティーナ・マルシェイ(イタリア)は、何度も3回転ルッツやフリップなどジャンプの確認をしていた。体が温まらない前半はジャンプが決まらず表情も硬かったが、最後にはジャンプが連続して決まり、手ごたえを感じた様子だった。
SP上位6人による第4グループ。滑走順は、クセニア・マカロワ(ロシア)、カロリーナ・コストナー(イタリア)、キーラ・コルピ(フィンランド)、エレーネ・ゲデバニシビリ(グルジア)、ビクトリア・ヘルゲソン(スゥエーデン)、サラ・マイヤー(スイス)。
マカロワは、本場用の衣装で登場。曲かけではジャンプを入れずに踊りを確認したが、練習時間20分ごろからは、3回転+3回転などのジャンプを積極的に跳び、調子を確認。スピードとタイミングを生かした無理の無い踏み切りが、この朝もピタッと決まり、終始笑顔。早めに練習を切り上げた。
SPで2度も転び6位と出遅れたコストナーは、身体が温まらないのか厚着のままスケーティングを中心に練習。ダブルアクセルや3回転ループはきれいに決まり何度か確認したが、曲かけはほとんどのエレメンツを入れずに流し、無理をせずに体力温存といった練習内容だった。
SP首位のコルピは、プレッシャーがかかったのか前日朝よりも硬い表情。3回転ルッツが2回転になるなど確立が悪く、コーチと話し合いながら姿勢を修正していた。今季調子が上がっている3回転トウループ+3回転トウループは、1度だけ転倒したがそのあとはクリーンに決め、手ごたえを得ていた。
ゲデバニシビリ(SP5位)は、最初からジャンプメインの練習だった。曲かけでもすべてのジャンプを入れて、好調をアピール。全員が氷を降りたあとも最後まで残り、基礎のステップワークの練習を入念にこなすなど、大会にかける想いの強さを感じさせた。
SPはノーミスの演技で4位に入り観客を沸かせたヘルゲソンは、この朝も好調を維持。高さのあるジャンプを次々と決め、最終調整をこなした。3位の差は3.86と逆転可能な範囲で、念願の表彰台を狙う。
最終滑走は、地元スイスのマイヤー。足と腰にケガを抱えながらも、SP3位と健闘し前夜は感涙を見せた。この夜は、スケート競技人生最後の滑走となる。朝の練習は、ジャンプをほとんど入れずにスピンやステップを確認。何度も、まだ人のいない観客席を眺めたり、他のスケーターに目をやるなど、最後の公式練習を胸に焼き付けている様子だった。
野口 美恵
元毎日新聞記者。自身のフィギュアスケート経験を生かし、ルールや技術、選手心理に詳しい記事を執筆している。日本オリンピック委員会広報としてバンクーバーオリンピックに帯同。ソチ、平昌オリンピックを取材した。主な著書に『羽生結弦 王者のメソッド』『チームブライアン』シリーズ、『伊藤みどりトリプルアクセルの先へ』など。自身はアダルトスケーターとして樋口豊氏に師事。11年国際アダルト競技会ブロンズⅠ部門優勝、20年冬季マスターゲームズ・シルバー部門11位。
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