ラグビー愛好日記

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2016/09

S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

2016年09月17日

トップリーグ2016-2017第4節結果

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
  • Line

9月17日は、京都・河原町駅から阪急電車で南茨木駅へ。モノレールに乗り換えて万博記念競技場に向かった。モノレールの乗り換え時、ド迫力の「太陽の塔」を見て感動。小さな頃、万博に来て以降、エキスポランドにもよく遊びに行って、大学の頃はランニングコースで公園を走ったり、何度も見てきたけど、なんかきょうの感動はいつもと違った。自分の中で仏像を見ているような感覚になってきている気がした。

トップリーグ第4節、クボタスピアーズとHondaHEATの戦いをJSPORTSで解説させてもらった。クボタは大阪に本社があるので、1,000人規模の大応援団。しかし、試合はその応援団も静かに見守るしかないような緊迫感ある時間帯が多かった。Hondaは、ボールキャリアーが力強く前進し、何度も大幅ゲインを許しながら素早い反応でゴールラインを死守した。

クボタはスクラムでは優位に立ったが、それをスコアに結び付けられず、攻め込んではターンオーバーされる繰り返し。前半9分には、Hondaのレメキ ロマノラヴァのカウンターアタックでディフェンスを崩され、FL中田晃司にトライを奪われる。ようやく追いついたのは前半31分、スクラムで圧力をかけた後、FL萩澤正太がインゴールを陥れた。

後半はHondaがレメキのPGで先に得点。16分、クボタもSOルイ・フーシェのPGで8-8の同点に追いつく。その後拮抗した展開が続いたが、25分、クボタはCTB立川理道が自らのショートパントを走り込んでキャッチしてゴールに迫る。FWの波状攻撃後、右に展開し、フーシェ、立川、WTB伊藤有司にパスがわたって右コーナーにトライ、フーシェが難しいゴールも決めて15-8とする。そして、32分、クボタは自陣に5mほど入った左中間の位置でPKを得る。普通なら、タッチキックでラインアウトから攻め込もうと考える位置だが、立川理道キャプテンは「フーシェが行けると言ったし、入らなくても相手陣で攻撃チャンスが得られると判断して狙いました」と、思い切った判断。直線距離で約60mはあろうかというPGをフーシェが見事に決めて、18-8として勝負を決めた。

しかし、Hondaもあきらめない。自陣深くに攻め込まれる大ピンチを迎えながら、トライへのラストパスをSO小西大輔キャプテンがインターセプトして左タッチライン際を約70mの独走。ボールを繋ぎ、最後は交代出場のCTB森川海斗が右タッチライン際にいた、レメキにキックパスしてトライ。18-15と差を詰めた。「最初に走り出した時、右から相手のSHが来ていたのですが、トライまで行けると思って走っていました。そうしたら、もう一人WTBらしき選手が戻ってきていて、これは無理だと。それでパスを考えました。海斗もよく蹴ってくれたし、レメキも足が痛かったのによく追いかけてくれた。勝てませんでしたが、(7点差以内の)ボーナス点は獲れたし、長いシーズンを考えれば、いいトライだったと思います」(小西キャプテン)

一方、勝ったクボタの立川理道キャプテンは、「(僅差勝負を)勝てたことが大きい。地力がついてきていると感じます。でも、3回のトライチャンスをイージーなノックオンなどで逃しました。これが続けば、格上のチームには勝てません。修正したいです」と語った。クボタは、グラント・ハッティング、アイブス ジャスティン、パトリック・オズボーンらが怪我をしている上に、南アフリカ代表のヤコ・クリエル、ライオネル・マプーがザ・ラグビーチャンピオンシップに参加しているため来日していない。リーグ後半にチーム力が上がるのは明らかで、序盤戦にいかに勝ち点を稼げるかに上位進出はかかっている。そういう意味でも貴重な連勝となった。

第4節の結果は以下の通り。東芝を破ったヤマハ発動機が勝ち点「19」で首位に立ち、パナソニックを破ったサントリーは勝ち点「18」で2位。4連勝はこの2チームのみ。以下、3位神戸製鋼「14」、4位トヨタ自動車「14」、5位NTTコミュニケーションズ「13」、6位東芝「13」、7位宗像サニックス「12」、8位パナソニック「10」と続いている。

■ジャパンラグビー トップリーグ2016-2017 第4節結果

・9月16日
◇東京・秩父宮ラグビー場
キヤノンイーグルス●20-25○リコーブラックラムズ
・9月17日
◇東京・秩父宮ラグビー場
NECグリーンロケッツ○23-7●豊田自動織機シャトルズ
パナソニック ワイルドナイツ●15-45○サントリーサンゴリアス
◇宮城・ユアテックスタジアム仙台
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス○18-3●近鉄ライナーズ
◇大阪・万博記念競技場
クボタスピアーズ○18-15●Honda HEAT
◇静岡・ヤマハスタジアム
ヤマハ発動機ジュビロ○40-6●東芝ブレイブルーパス
◇愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
トヨタ自動車ヴェルブリッツ●7-27○神戸製鋼コベルコスティーラーズ
◇福岡・レベルファイブスタジアム
コカ・コーラレッドスパークス●16-19○宗像サニックスブルース

  • Line