ラグビー愛好日記

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このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2014年08月20日

大阪ダービー、バトルトーク

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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201408201

8月19日の夜は、大阪の心斎橋で、大阪ダービー・バトルトークが開催された。8月22日(金曜)19:30より、大阪市長居の金鳥スタジアムで行われるトップリーグ開幕節「NTTドコモレッドハリケーンズ対近鉄ライナーズ」の盛り上げ企画である(一般社団法人PRAS+ 主催)。※冒頭の写真は佐久間さん提供。ありがとうございます。

ゲストとして参加したのは、左から秦一平(はた・いっぺい)、泉敬(いずみ・ひろ)のNTTドコモの2人と、トンプソン ルーク、島直良(しま・なおよし)の近鉄コンビ。僕は進行役をさせてもらった。冒頭は、新シーズンに賭けるそれぞれの意気込みやチームのアピールポイントなど伺ったが、両チームともフィットネスを高めて、ボールを動かせるチームになっているようで、注目の新外国人選手もおり、このあたり楽しみだ。

バトルトークと言いながら終始なごやかに進んだ。お客さんから予め募った質問では、花園ラグビー場近くで生まれ育った泉選手に、「本当は近鉄ライナーズに行きたかったのでは?」と質問が出ると、「いえ! 僕はNTTドコモを変えるために来ました!」と力強かった。でも、本当は声がかからなかったとか…。身長152㎝、体重53㎏と、トップリーグで最も小さなSH秦選手には、「WTBに転向したいと思ったことはありませんか?」との質問。「実は子供の頃はWTBをやっていまして、でも、今はやりたいとは思いません。対面に、ネマニ・ナドロ選手がいると思うと、ちょっと無理かなと(笑)」。

トンプソン選手には、「ジャパンのスクラムが強くなった理由を教えてください」と真面目な質問が。すかさず、「わからない!」と笑いをとった後は、ダルマゾコーチの新しくて理論的なコーチングがあって、8人が一つになった結果だと説明もしてくれた。この日は高忠伸選手が来られなくなり、ピンチヒッターとしてWTB島直良選手が登場。天理高校時代は、クボタの立川理道選手の同期で近畿大学から近鉄に入社して3年目になる。公式戦の出場経験は少ないが、この日は大活躍。「走り負けたくないWTBはいますか?」との質問に、「山田章仁選手です」と会場を大いに沸かせ、「もし、試合に出られて対面になったら、ぜったいに止めたい」と語った。「しかし、山田選手はどうやって踏んでいるのか分からないステップですよね」と感心するところも。

そして、「私が選ぶジャパン!」というコーナーは、各選手がスケッチブックを持ち、ポジションごとに名前を書いていく企画だったのだが、これが予想以上に面白かった。「これ書かないと、次の日本代表合宿に行きにくいから」とひたすら現在の日本代表の名前を書いていたトンプソン選手。島選手は、フロントローに関してはすべてトンプソン選手と同じ名前を書き、書くたび僕に「プロップのこと、分かるのですか?」と突っ込まれ、「わかりません!」と返し続けた。爆笑。3番の畠山選手に関しては、みんながなぜかローマ字で書いたので、島選手もひらがなで書いていたのを横棒で消して、慌ててローマ字に直すなど当意即妙のやりとり。ロックは4番、5番ともトンプソン選手の名を書き、「僕のジャパンに、トモさんが2人いてくれたらいいなって思って」と、機転を利かせて何度もお客さんを笑わせた。泉選手はほとんど帝京の選手で固め、「どうしても、そこに目が行ってしまって」。秦選手の選ぶSHは田中史朗選手。「実はSHの良さって、よく分からなくて」。えっ? 「チームに合っているかどうかが大事だと思うです」。なるほどね。

最後は、NTTドコモのレプリカジャージ―や、トンプソン選手の日本代表の練習着など貴重な品のプレゼント抽選会。スケッチブックにサインを入れてのプレゼントもあって、お客さんも大いに楽しんでいた。

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