ラグビー愛好日記

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2007/11

S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2007年11月12日

日曜の秩父宮と大野選手

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
  • Line

東京は朝から雨が降っていた。日曜日は秩父宮ラグビー場で、JSPORTSの解説だった。まずは、タマリバクラブが、北海道バーバリアンズを破って東日本トップクラブリーグを制する。僕は第2試合の、帝京大対早大の試合担当。

早大の中竹監督は、この試合で「コア・ビルディング」、つまりチームの核を構築することをテーマに掲げていた。「うまくいけば、今年のチームが目指すアタックが見られると思います」と話していたのだが、内容は、その言葉通り、早大が帝京大から意図通りのトライを奪って点差を広げた。

最初のふたつは、モールを押し込んでのトライ。帝京も、SH猿渡がPGを返したが、23分、早大が、ハーフウェイライン付近右のラインアウトから展開し、まずはBKラインにLO権丈が参加して前進、すぐに左へボールを出して、ライン参加のFB五郎丸から、WTB田中に渡ってトライ。早大は前半にもうひとつトライを加えるのだが、それもSO山中の素速いパスを、ボールを受ける前の動きでディフェンスをずらしたCTB田邊がキャッチしてインゴールに飛び込む見事なものだった。

帝京は、NO8堀江、LOツイらが再三防御ラインを突破したが、連続攻撃の中でのミスが多く、ボールを確保することができなかった。最終スコアは、61-8。好機に得点できていれば、スコアは一気に縮まっただろう。ディフェンスでよく前に出ながら、あっさりと抜かれるのも気になった点。このあたりは、大学選手権までに修正したいところ。

早大は、1年生SO山中が素速いパスでラインを走らせた他、途中出場の1年生WTB中濱も力強いランニングを見せた。早大のFWを前に出させないチームでないかぎり、このBKを止めるのは難しい気がする。早大の対抗戦残り試合はふたつ。その相手となる慶大、明大も調子を上げており、対決が楽しみになってきた。

Ono

秩父宮で仕事を終え、すぐに三鷹へ。ラグマガの森本さんをパーソナリティにしたトークライブ「ラグビーに乾杯」を見に行くためだ。ゲストは東芝ブレイブルーパスの大野均選手。女性のためのラグビー講座と銘打っているのだが、カップルなら男性も参加OK。僕も参加したのだが、けっして女装した深緑郎さんとのカップルではありません。

大野選手の実感のこもった話は非常に興味深かった。フィジー戦直後、全力を出し切って点滴を受けた話や、体重が1試合で6㎏落ちたことも。誠実そのものの話し方に好感を持った参加者は多かったはず。「サッカーやバスケットは熱くなってぶつかっていったら反則だけど、ラグビーは熱くなってぶつかっていくといいプレーになる」というのは分かりやすい話だった。

僕もまた新しいラグビーファンの方々と出会うことができて、嬉しかったなぁ。

  • Line