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ニュージーランド版スーパーラグビー「アオテアロア」の開幕は、全世界のラグビーファンを喜ばせた。数万人のひしめく観客席にマスクをしている人がいない。日本人の我々からは不思議に思えるが、ニュージーランド在住の友人にたずねると「ニュージーランド人はマスクをする習慣がないので、強制されない限りしない」とのこと。なるほど。それにしても、信頼できるリーダーのもと、約500万人の国民がONE TEAMになってウイルスと戦う様子は羨ましく感じる。
日本のラグビースクールを応援するサイト「ラグビーキッズ」が主催する活動「ラグビーエイド」は、医療従事者の皆さんへ不足する医療物資を届けるためクラウドファンディングを2度実施。直接の寄付も合わせると、1,000万円超の金額が集まり、6月19日には「ラグビーエイド」のバイスキャプテンである大野均さんと菊谷崇さんが横浜の戸塚共立第1病院に医療物資の目録を届けた。
日本代表キャップホルダーの賛同者は32名となり、合計キャップ数は772。車椅子ラグビー、ブラインドラグビーの日本代表関係者、レフリー、ラグビースクールからも賛同者があり、大きな活動に広がっている。「ラグビーエイド」は今後も継続される予定。興味のある方は、ラグビーキッズのサイトをのぞいてみてください。
▼ラグビーキッズ
写真のラグビーマガジンは本日(6月25日)発売。大野均さん「ありがとう、キンちゃん」、7人制日本代表からの引退を表明した福岡堅樹選手「悔いなき道、走る。」、ダン・カーター選手「決断の理由。」。いきなりの3連続インタビューは必読。特集「サンウルブズの記憶」には浅原拓真選手のインタビューも。なんだか、久しぶりにラグビーマガジンを読み込んだ。いやいや、いつも読んでいないわけではなく、いつも以上に念入りにですよ。
僕は福岡選手の今回の決断は潔くて清々しいと感じている。ラグビーワールドカップ日本大会で最高のパフォーマンスを見せてくれたことに感謝するのみだ。まだ、トップリーグでプレーする予定なのだし、その後医学部で学び、また数年後にラグビーがやりたくなったらプレーする。自分の気持ちに正直に充実した人生を駆け抜けてほしい。
JSPORTSラグビーコラムは、頻繁に更新しているので、そちらもぜひお読みください。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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