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ラグビー コラム 2011年1月16日

ワイルドカード1回戦結果

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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Level1

16日は福岡県のレベルファイブスタジアムにいた。雪などで交通機関がどうなるか分からないこともあって前日入り。京都から博多へは、のぞみで向かった。博多駅からホテルの最寄り駅に地下鉄で向かい、外に出る。空気の冷たさは耳が痛いくらいだった。この風の強さは海が近いからだろう。知人と食事をして就寝。もし天候が荒れていたら月曜日への順延も検討されていたのだが、朝起きると外は快晴。なんの問題もなく、レベルファイブスタジアムに向かった。でも、寒かった〜。たぶん、気温は0度か1度くらいだったと思う。

日本選手権の出場権を争うワイルドカード1回戦の第1試合は、地元の福岡サニックスブルース対近鉄ライナーズ。両方の私設応援団が声を張り上げ、サニックスは玄海の大漁旗が揺れていた。試合は、大きくボールを動かして攻め合う展開になったが、互いにミスも多く、綱渡りのような試合だった。不動のCTB小野を欠くサニックスだが、変わりにインサイドCTBに入った濱里周作が代役を果たし、アウトサイドCTBのイオアサが何度もラインブレイク、前半を終えてサニックスが17-10とリードする。

後半開始早々にもサニックスがPGを加えて、20-10としたところで、スーパーサブのWTBヘスケスが登場。ここ数試合、抜けきれないプレーを続けていたヘスケスがいきなり2人のタックルを外して突進し、22分には、相手キックを捕ったカウンターアタックから力強くディフェンスを突破し、約70mを独走して勝敗を決定づけるトライを奪った。1回戦を勝ち抜いたサニックスは、23日の2回戦(花園ラグビー場)で神戸製鋼コベルコスティーラーズと対戦する。

近鉄の追い上げを許したサニックスの菅藤主将はほっとした表情で次のように語った。「ここ数試合、サニックスらしさが出ていなかったので、みんなで、ボールを動かすサニックスらしいラグビーをしようと言って臨んだ。一勝の難しさを感じる試合でした」。

敗れた近鉄のピーター・スローンヘッドコーチは、「メンタル的な強さはもっと改善しなければいけない」など今後の課題を述べたあと、起立して報道陣への謝意を述べた。「私も多くの国を回ってきたが、日本の記者のみなさんが、とても率直で、こちらの立場を尊重した質問をしてくれたことに心から感謝しています。ありがとうございました」。その真摯な姿に記者会見場は拍手が起こり、温かい雰囲気に包まれた。

第2試合は、コカ・コーラウエストレッドスパークス対リコーブラックラムズ戦。こちらも互いにボールを素速く動かして攻め合い、拮抗した試合になった。前半は、リコーがCTBキニキニラウのインターセプトからの独走トライなどで21-10とリードしたが、後半は、コカ・コーラウエストがディフェンスラインに積極的に仕掛け、NO8豊田、FLオーモンド、CTBベイトマンらを軸にゲイン、10分にオーモンドのトライとFB山田のゴールで逆転すると、FL山口のトライで29-21と突き放した。しかし、リコーも23分、WTB星野のトライで1点差に迫ると、29分、SO河野のトライで逆転に成功。コカ・コーラウエストの反撃を抑えて、2点差で競り勝った。

勝ったリコーのゲームキャプテン相は、「(雪の予報もあったが)いつでもどこでもどんな状況でも、しっかり自分達のプレーをすることを心かげていたので、慌てることはありませんでした」と話し、2回戦のNEC戦を見据えた。

コカ・コーラウエストの向井昭吾監督は、「前半からもっと攻めればいけた気がする。もっと攻める時間を増やして攻めきれるようにならないと、上位はないと感じるシーズンでした」と振り返った。

Level2

きょうの結果は以下の通り、昨日のトップチャレンジの結果も書き記しておきたい。レベルファイブスタジアムの次回の試合は、1月22日のトップチャレンジ第2節。各チームの応援団が多数来場するようだ。こちら、このスタジアムの放送席。スタンドの上部にあって窓ガラスがないため、吹きっさらし。実況の矢野さん、解説の今泉さんともに、寒さに震えながらの放送となった。

Level3_2

◎ワイルドカードトーナメント1回戦(1月16日)
福岡サニックス○30-22●近鉄(前半17-10)
リコー○31-29●コカ・コーラウエスト(前半21-10)

◎トップチャレンジシリーズ
トップチャレンジ1 第1節(1月15日)
九州電力●19-34○ ホンダ(前半10-21)
キヤノン●7-38○ NTTドコモ(前半0-24)

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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