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ラグビー コラム 2010年11月7日

ノーサイドプロジェクト2010秋盛況!

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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11月6日の午後6時からは、表参道のホテル・フロラシオン青山で、「ノーサイドプロジェクト2010秋」のイベントがあった。定員を300名として募集していたのだが、数日前に日本代表がほぼ全員でやってくることがアナウンスされ、一気に参加者は300名を超えた。

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ノーサイドプロジェクトは、ひとことで言えば「ラグビーファンを増やす草の根運動」だ。ファン有志が集って、日本開催が決まった2019年ワールドカップを目標に、少しでも多くのラグビー仲間を増やそうとスタートした。今回から会員証も配布。この後は、趣旨に賛同する人たちに一枚200円にて販売することになっている。写真がその会員証。小さな穴が空いているのは、こうしてカバンにぶらさげてほしいから。特に中学生や高校生がエナメルバッグにぶら下げてくれたら嬉しい。

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幹事15人を軸に協賛を募り、ラグビー場でチラシを配るなど努力の結果、賛同者も増え、参加者も過去2回のイベントに比べて倍増した。最初に協賛を決めてくださったのは、名刺で有名な株式会社山櫻。会員証の製作もお願いした。飲料はサントリーホールディングス株式会社の提供。ニュージーランド政府観光局、株式会社セプター、ラグビーショップトリコロール他、さまざまな企業からプレゼントも出していただき、なんと、ニュージーランド航空からは、日本のオークランドの往復航空券も提供された。ラグビーを盛り上げていこうという趣旨に賛同していただいた、すべての皆さんに感謝します。ありがとうございました。幹事、ボランティアスタッフの皆さん、僕と一緒に司会をしてくれた有働文子さん、お疲れさまでした。

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会のほうは盛況だった。6時からの開演では、まず日本代表選手団が全員で来場。JK、菊谷キャプテン、初キャップの田邉、谷口の両選手、初先発の和田選手らが挨拶。田中選手は、しゅうちゃんを救う会の募金を呼びかけた。そのあとは、選手がお客さんのほうに入り込んで、サインや写真に応じていた。この時間帯の会場の熱気は凄まじかった。全員で来てくれて気軽に写真やサインに応じてくれた日本代表選手に参加者の皆さんも感激していた様子。

平林泰三レフリーはじめ、この日のマッチオフィシャルも来場し、試合の感想など述べてくれた。そして、日本代表の退場時間が近づくと、あのテーマ曲が…。「アントキの猪木」(お笑い芸人さんです)の登場だった。この人、普通にラグビーファンで、普通に遊びに来てくれたのだが、急きょ衣装に着替えて、日本代表にエール。最後は、イチ、ニー、サン、ダーッ!

日本代表が退場後は、メインゲストの一人である廣瀬俊朗選手が電車事故の影響で来場が遅れたため、 先にクイズ大会。「ニュージーランドでは、ラグビー人口よりサッカー人口のほうが多い」、「ゲストの霜村選手と廣瀬選手は霜村選手のほうが背が高い」などの○×クイズ。 この途中でゲストが揃ったため、そのままトークライブに。廣瀬俊朗、冨岡鉄平、霜村誠一の3選手が約40分トークを繰り広げた。

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事前に参加者のみなさんから受け付けていた質問もして、「ラグビーをしていて、俺ってカッコイイと思う瞬間は?」と問いかけると、霜村選手が「タックルしてすぐに立ち上がって、また次のプレーに素速く移るとき」と話せば、廣瀬選手はさんざん悩んだあげく、「血が出ている時ですかね」と額から血を流しながらインタビューを受けたときのことを。これに反応した霜村選手が「あっ、確かに顔に傷がつくと、しばらく消えないでって思いますね」などと笑いをとっていた。

「次のキャプテンにしたい選手、絶対ないという選手は?」の質問では、霜村選手が「田中と北川はない」と爆笑。冨岡選手に、廣瀬選手のあとのキャプテンを問うと、「廣瀬以外考えられない。いま東芝で一番いい男」と熱く語った。「顔のデザインではないですよ。廣瀬にしても、霜村にしても、よく見るとブサイク。でもいい男になってくるんですよ」と、キャプテンはいい男にしかできないという持論を展開していた。

最後は、渡瀬あつ子さんが、楕円桜を熱唱し、冨岡選手のリードでスリーチアーズを、参加者全員で唱和してノーサイドとなった。 2時半にも及んだイベントのすべてを書ききることはできないけれど、ファンのみなさんの温かい空気で幸せな気分に浸れた。スピーカーの調子で後ろの方にあまり声が届かなかったとのこと。大変申し訳ありませんでした。イベントは来年以降も開催するので、そのときはさらに多くのみなさんにご参加いただければと思います。ラグビー仲間、どんどん増やしましょう。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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