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ラグビー コラム 2024年3月21日

FWの意地がぶつかり合う。新旧の武骨さ融合させたいブルーレヴズ。ヴェルブリッツは豊富な才能を最後の最後まで出し切る。

ラグビーレポート by 田村一博
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ブルーレヴズは、大事な試合で勝利を掴んだメンバーから数人の先発メンバーを変更してヴェルブリッツ戦に臨む。
ゲームキャプテンを務めるのはコンディションが整ったFL庄司拓馬。完調への道の途中にあった前節は後半途中からの出場だった。

庄司は、「自分たちのスタイルをやり切る。やってきたことを出し切る。試合の間、ずっとそう声を掛け合い続けてやり切れたから勝てた」と話した。
大事なことをあらためて痛感した試合だったようだ。

環太平洋大学からアーリーエントリーで加入したショーン・ヴェーテーが3番で先発する。前節にデビューした190センチ、132キロの巨漢だ。
8番のジャージーを着るシオネ・ブナは日野レッドドルフィンズから移籍し、今季加わった。前所属では2試合に出場しただけ。ブルーレヴズでのデビュー戦となる。

ブナもパワフルさに定評がある。ヴェーテーとともに、特に前半に力強いヴェルブリッツFWへの対抗が期待される。
前節の後半途中にピッチから出た家村健太に代わり、サム・グリーンがSOで先発する。

PR伊藤平一郎やSHブリン・ホール、CTBヴィリアミ・タヒトゥアら経験値の高い選手がベンチに控えるのは心強い。
アーリーエントリーの作田駿介(流通経済大学)も16番のジャージーを着る。
どのカードをいつ切るか。選手起用の妙も見どころだ。

 

ヴェルブリッツは死闘を演じたサンゴリアス戦と同じ先発15人を組んだ。
前節のその試合で、前半を24-10とリードするパフォーマンスを見せたメンバーだ。SHアーロン・スミス、SOボーデン・バレットのコンビがチームをドライブして各選手の高い能力を引き出す。

今季こそ発揮したいのは、勝ち切る力だ。
新たにベンチ入りしたPR淺岡俊亮に期待がかかる。終盤の大事な場面でスクラムを安定させたい。

姫野主将は前節の試合であらためて自分たちの力を認識した。ボールを手に、ゲームをコントロールできた最初の40分。「スコアができるチーム」の力を発揮した。

悔やまれるのは後半、相手に勢いで上回られたところだ。
特に終盤はディシプリンを欠いて相手につけ入る隙を見せた。
ラストワンプレーから反則を重ね、最後のスクラムを押し込まれて負けた。

残り2分を切ったところで逆転し、ラストプレーで逆転されたサンゴリアス戦。その時間帯に、ヴェルブリッツの秘めた力と脆さの両方が凝縮されている。

姫野主将の今季のタックル数134はリーグ2位(Opta調べ)。ボールキャリー数123はリーグ5位と、この人が攻守両面でどれだけチームを鼓舞しているか、よく分かる。
試合当日のエコパは、すっきりしない空模様の予想だけど、寒さを忘れる熱戦が待っている気がする。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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