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ノーサイド
最後まで攻めの姿勢を貫いたスピアーズだったが、逆転することはできず、ノーサイド。そのままチーフスが勝利を収めた。POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)はチーフスのNO8(ナンバーエイト)サイモン・パーカーが選出された。
パーカーは「スピアーズが素晴らしい仕事をしたので、ハードワークしなければならなかった。違う文化を一緒に経験して、シーズンに向けてポジティブなことしかない」と話した。
勝利したチーフスのクレイトン・マクミランHCは、「いろいろ難しいこともあったが、開幕に向けていい準備ができた。今、見られたチーフスと2週間後にクルセイダーズと対戦するチーフスは違うチームになっている。よりいいプレーができていると思う」と自信をのぞかせた。
ゲームキャプテンのCTBレイナートブラウンは「昨季のチャンピオンのスピアーズと対戦できて光栄。素晴らしいチーム、試合だった。ベストな準備ができた」と語気を強めた。
フィジカルでは互角の勝負だったスピアーズ
惜しくも敗れたスピアーズのルディケHCは、「この試合は選手たちを成長させ、ファンを増やすことにつながるので、ポジティブに捉えている。お互いに攻撃マインドを持っていたし、試合自体もいいコンテストができた。若い選手がスタンダップしてくれたし、最後までわからない試合となった」と振り返った。
ゲームキャプテンNO8マキシは「スピアーズは勝つ準備をしてきた。若い選手もたくさんいて、自分たちにはいいチャレンジだった。いい学びもあったので、それをシーズンに活かしてやりたい」と前を向いた。
大学4年生では最速で『リーグワンデビュー』を飾ったHO江良は、「フィジカル、スピード面と、世界クラスの選手がたくさんいる中で、自分のできることをすべてやり切ろうとした40分だった。自分の武器であるスクラムは手応えがあったし、すごく良い経験だった。日本一、勝利に貢献できるように頑張りたい」と初々しく話した。
こうして初の試みとなった「THE CROSS-BORDER RUGBY 2024」が幕を閉じた。チーフスは帰国し、2月23日(金)のスーパーラグビー・パシフィックの開幕に備える。惜しくも敗戦したスピアーズは1週間後の24日(土)、リーグワン第7節の花園近鉄ライナーズ戦に向けて準備を進めていく。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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