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ラグビー コラム 2024年1月25日

日本ラグビーに確かな足跡を残してきた名将が率いる新体制チーム同士の注目の激突。リーグワン第7節、静岡ブルーレヴズ×花園ライナーズ戦展望

ラグビーレポート by 直江 光信
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一方、昨季最下位(12位)で入替戦の末にディビジョン1残留を果たしたライナーズは、ここまで5戦全敗、勝ち点1の11位と、今シーズンも厳しい戦いを強いられている。もっともゲームを重ねるごとに内容は良化してきており、前節のトヨタヴェルブリッツ戦(1月14日)は最終スコアこそ14-47と開いたものの、後半20分まで14-28と粘り強く食らいついた。要のSOクウェイド・クーパーも第4節からスタメンに復帰しており、巻き返す態勢は整いつつある。

そのヴェルブリッツ戦でさまざまな局面においてひたむきにプレッシャーをかけ続ける姿勢が見られたのは、向井新ヘッドコーチの実直なコーチングがチームに浸透してきたことの証といえるだろう。最大にして明確な課題は、ペナルティの多さ。5節終了時点でトータル76の反則数は抜き出て多く、自陣に押し込まれ苦しい状況に追い込まれる決定的な要因となっている。プレッシャーがかかる中で規律高くプレーできるようになることが、浮上への条件といえる。

 

キックオフ48時間前に発表された登録メンバーをチェックすると、ブルーレヴズの前節からのスタメン変更は3人。左PRが河田和大から茂原隆由に替わり、7番は前節負傷したクワッガ・スミスが外れてリザーブから庄司拓馬が繰り上がった。庄司はゲームキャプテンも務める。

BKでは今季好調の山口楓斗がFBから右WTBにシフト。サム・グリーンが最後尾に入り、攻撃に厚みを持たせる。その他のメンバーは前節と同じ顔ぶれだ。

 

対するライナーズは前節からスターター8人をチェンジするなど大幅にメンバーを入れ替えた。FW第1列がネスタ・マヒナ、アンドリュー・マカリオ、三竹康太の3人にチェンジし、左LOには大ベテラン、39歳の松岡勇がイン。バックローは左FLに菅原貴人が入り、ジェド・ブラウンが7番、キャプテンの野中翔平は8番にシフトした。

BKは両CTBがステイリンパトリックと小林広人のコンビになり、中盤の攻守を引き締める役割を担う。FBは竹田祐将がSOで出場した第1節以来の先発復帰となった。

なお両者はトップリーグ時代から含めて過去11回対戦しており、ブルーレヴズ(前ヤマハ発動機ジュビロ)の8勝、ライナーズの2勝、1引き分けとなっている。ただ対戦成績ではブルーレヴズが大きく勝ち越しているが、内容としては僅差勝負のゲームが多く、昨季も後半14分までは14-17の3点差(最終スコアは14-34)という拮抗した展開だった。ともに調子を上げてきている中での対戦だけに、好ゲームを期待したい。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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