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試合後の選手たち
2点差で迎えた後半、ペナルティによって、帝京大のPG(ペナルティゴール)で点差が徐々に開いていく。なかなか敵陣で攻撃ができずにいたが、後半10分、海老澤琥珀が「50:22」を決める。「雄也さんがグラウンドの真ん中の方にいて『空いているぞ』みたいな感じで指差してくれて、そこを目掛けて蹴った」(海老澤)。
それから敵陣でアタックを続けるが、帝京大に得点を許してしまう。吹雪が舞う中、23分には相手の反則により廣瀬がPGを成功。試合時間残り20分を切り、明大ファンの応援も熱くなっていく。
スクラム時には明治コールが会場中に響き渡る。「(明治コールは)すごかった。本当にありがたいし、すごく応援されているなと実感した」(森山)。しかし、帝京大の勢いを止めることができず、15-34で廣瀬組の最後の戦いが幕を閉じた。
結果としては準優勝だったものの、試合を通してファンとともに戦い、スローガンである『ONE MEIJII』が体現された試合だった。「『ONE MEIJI』を掲げてそれがあの決勝の舞台で、すごく体現されたのを感じたので、とても幸せな時間だった」(廣瀬)。
悪天候によりボールが滑りやすくなる中、懸命にパスをつなごうとした選手たちのプレーは多くの観客の心をつかんだ。55分間の中断や雪が降る中で行われた異例の試合は、選手やファンの記憶に残り続けるだろう。
廣瀬組は準優勝で幕を下ろしたが、日本一に届かなかった悔しさを来年には晴らしていく。100年の歴史を歩み続けた明大ラグビー部のこれからの歩みが楽しみだ。
文:井垣友希/写真:豊澤風香、安室帆海(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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