【ハイライト動画あり】明治大学、大学王者・帝京大学との大一番に挑むも敗北。ラグビー関東大学対抗戦

しかし、明大も粘り強いディフェンスを見せた。19分の自陣ゴールライン付近でのモールの際、ハンドリングエラーで一気にピンチに陥る。それでも10フェーズを超えるブレークダウンに屈することなく、帝京大の幅広い攻撃に対応。試合開始時からの修正力を見せ、粘り強いディフェンスを披露した。「いい流れでディフェンスができていたが、継続力がなかったのでそこが課題」（右WTB/ウイング安田昂平・商3＝御所実）。

試合終盤は完全に帝京大に流れを奪われる。21分、28分と連続トライを献上し、点差は広がるばかり。反撃ののろしを上げたい明大だったが、敵陣に踏み込めず我慢を強いられる時間帯が続く。「何度でもディフェンスしようと思っていたので、落ちずに頑張ろうと声を掛けた」（山本嶺）。

アタックをするCTB秋濱悠太

試合終了間際にも帝京大に独走トライを許し、最終スコアは11-43。後半はノートライに封じられ、悔しい結果となった。「今回準備してきたアタックが成功できなかったので、アタックの遂行力の質を上げるのと、ミスやペナルティの後の反応をもっと上げたい」（右CTB秋濱悠太・商3＝桐蔭学園）。

廣瀬雄也主将（商4=東福岡）がケガで欠場した今試合。それでも「ミスをしてもみんな上を向いていたので、チームの雰囲気は悪くない」（山本嶺）と、前を向き続ける。

対抗戦2位で全国大学選手権出場を果たすために、12月3日、国立競技場での早稲田大学戦に挑む紫紺の戦士たち。「早明戦に向けてしっかり準備して、いい流れで勝って選手権に向かいたい」（伊藤耕）。今試合の悔しさを糧に、さらに『ONE MEIJI』で進化を遂げてくれることに期待がかかる。

文：森口絵美理／写真：豊澤風香（明大スポーツ新聞部）