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ラグビー コラム 2023年10月29日

【ハイライト動画あり】「大会を通して成長した」イングランドが銅メダル!3位決定戦でアルゼンチンを撃破。ラグビーワールドカップ2023フランス大会

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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しかしイングランドは、その直後だった。

「私のミスタックルが相手からのトライに繋がり、チームにとって致命的になる可能性がありました。ミスを取り返すことが出来て嬉しかったです。」(イングランドHOダン)

タックルを外されて失点原因を作ったHOダンが、敵陣で相手SOカレーラスのキックをチャージ。再獲得から逆転トライを奪い、イングランドがふたたび6点リード(23-17)を奪ってみせた。

勝負の分かれ目は、後半35分のショットだったろう。

点差は3点(23-26)。アルゼンチンが2本のPGで詰め寄っていた。

アルゼンチンはWTBマテオ・カレーラスの好走などで敵陣ペナルティを奪取。ショットを選択肢し、途中出場のベテラン司令塔、ニコラス・サンチェスがキッカーとしてHポールに向かった。

蹴り上げられた楕円球は、しかしHポールの左に反れた。

諦めないアルゼンチンは逆転を懸けて自陣からアタック。しかし足元でボールが暴れる不運もあり攻撃フェーズが伸びない。

最後はターンオーバーを狙ったラックでペナルティを取られ、万事休す。

ベスト4唯一の北半球チームだったイングランドが、死闘を制し、3位の座におさまった。

「負けたことを受け入れるのは難しいです」と、アルゼンチンのマイケル・チェイカHCは敗戦後に語った。

「モールとスクラムは一貫性を保つ必要があります。効果的な時もありますが、ミスをする時もありました。もっと一貫性が必要です」

日本戦は3トライの活躍で試合の最優秀選手に選ばれたWTBマテオ・カレーラスは「本当に悲しいです」と、悔しさを噛みしめた。

「このチームはもっと出来たと思いますし、後味の悪いこの4位という結果は、私たちに相応しくはありません」

アルゼンチンのHOフリアン・モントージャ主将は「私たちはアルゼンチンを誇らしい気持ちにしたいと思っていました」と悲痛だったが、さらなる進化を誓った。

「時に最善の努力をしても足りないことがあります。今日がまさにそうでした」

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