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ディフェンスを突破する秋濱
青山学院大学、成蹊大学に2連勝と順調なスタートを切った明治大学。続く3戦目は、9月23日に早稲田大学を3点差まで追い詰めた筑波大学と対戦。対抗戦優勝に向けて、第一関門といってもよい重要な一戦だった。
『クラッシュ』というテーマを掲げて今試合に臨んだ明大。「相手のメンタルや、フィジカルを砕くようなイメージでプレーした」(HO/フッカー松下潤一郎・法4=筑紫)。その言葉通り、明大は接点で強さを発揮。特に今夏ルールが改正されたハイタックルを「0」に抑えるなど、低く強いタックルも随所に見られた。
試合序盤は両者得点が入らないタイトな試合展開となった。ペナルティが多くなり、なかなか得点のチャンスをモノにできず。「自分たちのミスで自陣に攻め込まれた」(松下)。
膠着(こうちゃく)状態が続く中、試合が動いたのは前半17分。ハーフウエーライン付近でのマイボールスクラムから左WTB(ウイング)西川賢哉(政経4=桐蔭学園)がラインブレークし、敵陣22mラインまで攻め込む。
そこからSO(スタンドオフ)伊藤耕太郎(商4=国学院栃木)が右サイドに展開。FB(フルバック)秋濱悠太(商3=桐蔭学園)にボールが渡ると見事なオフロードパスでつなぎ、最後は右WTB安田昂平(商3=御所実)がパスを受けトライを挙げた。「BK(バックス)が連携してトライを取れたので、形は良かったと思う」(安田)。
23分には、敵陣10mラインからFW(フォワード)の巧みなオフロードパスがつながると、最後にパスを受けた松下がディフェンスを抜き去り、インゴールにグラウンディング。立て続けに2トライを奪い、試合の主導権を握ったかと思われた。
しかし36分、自らのペナルティから自陣ゴール前まで前進されると、モールでトライを奪われる。さらに前半終了間際には、筑波大のキックパスを使ったトリッキーなプレーで得点を許し、たちまち同点に。流れをつかみ切ることができず、14-14の同点で前半を折り返した。
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