人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2023年7月3日

【ハイライト動画あり】京都産業大、同志社大を圧倒し春の関西を制す。関西大学春季トーナメント決勝レビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
  • Line

2023年度ラグビー関西大学 春季トーナメント 決勝戦

【ハイライト動画】京都産業大学 vs. 同志社大学

流れが傾くかに思われた場面だったが、京産は直後のスクラムでプレッシャーをかけてペナルティを奪い、PGを追加。伝統の強みを生かして相手の勢いを寸断すると、65分には流れるようなアタックからFB辻野がラックサイドをきれいに抜け出し、この日自身2本目のトライをマークする。

攻めの姿勢を維持する京産は、68分にも途中出場のWTBナブラギ・エロニのパワフルなボールキャリーで突破口を開き、CTB高井良成がタックラーを引きずりながらポスト左にトライ。さらに終了間際の83分にはNO8シオネ・ポルテレの突進からチャンスを作り、オフロードを受けたWTB西がゴールラインを越える。最終的には54-15までスコアを伸ばして、フルタイムを迎えた。

京産の春季トーナメント優勝は2年連続4回目で、単独優勝は2017年度以来6季ぶり2回目(2016年、2022年は天理と両校優勝)。決勝での54得点は2019年度の天理54-12京産に並ぶ史上最多で、39点差もその年に次ぐ歴代2位の数字となった。あらためて、今季のチームのポテンシャルを証明した試合といえるだろう。

ゲームを通して目を引いたのは、攻守にわたる一人ひとりの前に出る意識の高さだ。点差が開いた後も緩むことなく圧力をかけ続け、相手につけ入る隙を与えなかったところにも、充実ぶりは表れていた。今年も関西を牽引する存在であることに疑いはなく、覇権争いの有力候補として全国から多くの視線が注がれるシーズンとなりそうだ。

敗れた同志社も果敢なアタックで多くの見せ場を作るなど、随所に非凡な潜在力を示した。スピードとスキルは間違いなく全国レベルだけに、ゲインラインバトルで一歩を引かないためのフィジカル強化が、今後の最重要テーマだろう。試練の夏を越え、たくましく成長した姿を披露してくれることを楽しみにしたい。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ