人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
2023年度ラグビー関西大学 春季トーナメント 決勝戦
【ハイライト動画】京都産業大学 vs. 同志社大学
流れが傾くかに思われた場面だったが、京産は直後のスクラムでプレッシャーをかけてペナルティを奪い、PGを追加。伝統の強みを生かして相手の勢いを寸断すると、65分には流れるようなアタックからFB辻野がラックサイドをきれいに抜け出し、この日自身2本目のトライをマークする。
攻めの姿勢を維持する京産は、68分にも途中出場のWTBナブラギ・エロニのパワフルなボールキャリーで突破口を開き、CTB高井良成がタックラーを引きずりながらポスト左にトライ。さらに終了間際の83分にはNO8シオネ・ポルテレの突進からチャンスを作り、オフロードを受けたWTB西がゴールラインを越える。最終的には54-15までスコアを伸ばして、フルタイムを迎えた。
京産の春季トーナメント優勝は2年連続4回目で、単独優勝は2017年度以来6季ぶり2回目(2016年、2022年は天理と両校優勝)。決勝での54得点は2019年度の天理54-12京産に並ぶ史上最多で、39点差もその年に次ぐ歴代2位の数字となった。あらためて、今季のチームのポテンシャルを証明した試合といえるだろう。
ゲームを通して目を引いたのは、攻守にわたる一人ひとりの前に出る意識の高さだ。点差が開いた後も緩むことなく圧力をかけ続け、相手につけ入る隙を与えなかったところにも、充実ぶりは表れていた。今年も関西を牽引する存在であることに疑いはなく、覇権争いの有力候補として全国から多くの視線が注がれるシーズンとなりそうだ。
敗れた同志社も果敢なアタックで多くの見せ場を作るなど、随所に非凡な潜在力を示した。スピードとスキルは間違いなく全国レベルだけに、ゲインラインバトルで一歩を引かないためのフィジカル強化が、今後の最重要テーマだろう。試練の夏を越え、たくましく成長した姿を披露してくれることを楽しみにしたい。
直江 光信
スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
ジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1 プレーオフトーナメント 準決勝-1 埼玉ワイルドナイツ vs. 横浜キヤノンイーグルス
5月18日 午後1:50〜
-
【限定】ラグビー 関東大学春季交流大会2024 Aグループ 流通経済大学 vs. 早稲田大学
5月12日 午後12:55〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1/D2 入替戦 第1戦-1 浦安D-Rocks vs. 花園近鉄ライナーズ / D1/D2 入替戦 第1戦-3 GR東葛 vs. ブラックラムズ東京
5月18日 午前11:50〜
D1/D2 入替戦 第1戦-1 浦安D-Rocks vs. 花園近鉄ライナーズ / D1/D2 入替戦 第1戦-3 グリーンロケッツ東葛 vs. ブラックラムズ東京
-
【先行】ジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1/D2 入替戦 第1戦-2 豊田自動織機シャトルズ愛知 vs. 三重ホンダヒート
5月18日 午前11:50〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1 第16節-4 花園近鉄ライナーズ vs. 三菱重工相模原ダイナボアーズ / D1 第16節-6 ブラックラムズ東京 vs. トヨタヴェルブリッツ
5月5日 午前11:50〜
D1 第16節-4 花園近鉄ライナーズ vs. 三菱重工相模原ダイナボアーズ / D1 第16節-6 ブラックラムズ東京 vs. トヨタヴェルブリッツ
-
【限定】ラグビー 関東大学春季交流大会2024 Bグループ 東洋大学 vs. 慶應義塾大学
5月12日 午前11:55〜
-
【限定】ラグビー 関東大学春季交流大会2024 Bグループ 大東文化大学 vs. 東洋大学
5月6日 午前11:00〜
-
【限定】ラグビー 関東大学春季交流大会2024 Bグループ 日本大学 vs. 立教大学
5月12日 午前11:55〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!