【ハイライト動画あり】同志社大学、最後まで奮闘するも帝京大学に完封負け。ラグビー全国大学選手権 準々決勝

前半の終盤は帝京大の反則が重なり、敵陣での時間が増える。33分、敵陣５mのラインアウトからモールを形成するも、サックされタッチへ押し出された。「セットプレーが安定しなかったので用意してきたアタックができなかった」（LO／ロック鈴木康生・スポ4＝旭野）。39分には、レッドゾーンでスクラムを押し込まれ、大外のスペースを突かれる。最後は右隅にトライを許し、3トライ差をつけられた（0-19）。

「今日、試合やる中でゲームの運び方に少し迷いがあった」（西村）。相手ディフェンスの圧力を受け、準備してきた攻撃ができなかった前半戦。伝統の展開ラグビーも鳴りを潜め、無得点のまま試合を折り返した。

試合の主導権を奪い返すためにも、先に得点したい後半。しかし、最初に防御網を破ったのは赤いジャージだった。2分、FW（フォワード）とBK（バックス）が一体となったパスワークに同志社ディフェンスが翻弄され失点（0-24）。8分にも、モールから得点を許し、点差を広げられた（0-29）。

このままでは終われない同志社は10分、ここ数試合で後半の火付け役を担ってきたLO馬渡仁之祐（スポ4＝東海大大阪仰星）とNO8奥平都太郎（法2＝東海大大阪仰星）を投入し、挽回を試みる。12分、大森のビックタックルからカウンターラックを仕掛け、ターンオーバーに成功。徐々にボールを握り始めると、15分にはゴール前で用意してきたスペシャルプレーを見せる。

リモールの陣形からBK陣に展開し、西村がラインブレーク。ゴールライン手前まで迫る。しかし、ここでもラストパスがつながらない。「マイボールをキープできなかった、僕たちがやろうとしてることに形にこだわりすぎた」（SH／スクラムハーフ新和田錬・社4＝尾道）。帝京大の屈強なディフェンスを前に、トライを取り切ることができず再び流れを渡してしまった。

仲間と抱擁を交わす梁本

22分、自陣22mのマイボールスクラムをターンオーバーされ、相手SOにトライを許す（0-36）。25分には帝京大のペナルティで敵陣に侵入したが、モールを割られてしまう。「接点のところが帝京大学さんは本当に強かった」（FL／フランカー梁本旺義主将・社4＝常翔学園）。