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ラグビー コラム 2022年12月26日

【ハイライト動画あり】両雄譲らず、息詰まる熱戦はドロー決着。横浜イーグルス×スピアーズ船橋・東京ベイ、ジャパンラグビー リーグワン第2節レビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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ジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン1

【ハイライト動画】横浜キヤノンイーグルス vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

しかしスピアーズもすぐに反撃に転じ、49分にSOフォーリーのPGでスコアは17-11に。56分にSO田村の約50メートルのロングPGでふたたび9点差とされたが、58分、65分とフォーリーが立て続けに2本のPGを決め、20-17と詰め寄った。

そして両者の真価が現れたのが、ラスト10分の激闘だった。消耗で足が止まり始める時間帯にも果敢に攻めるイーグルスは、70分に8フェーズの連続攻撃を仕留め切ってWTBブルアが右ライン際でゴールラインを越える。SO田村のゴール成功で、スコアは27-17まで広がった。

ただし、スピアーズの前に出る意欲もまた衰えなかった。73分、中盤のFKから速攻を仕掛けて敵陣ゴール前まで攻め込むと、途中出場のCTBライアン・クロッティがショートサイドをもぐって追撃のトライ。なおも残りわずかな時間でひたむきに攻め続け、78分に同じく途中出場のPRオペティ・ヘルがラックから豪快になだれ込む。土壇場で27-27の同点に追いついた。

22メートルラインと左15メートルラインが交差する地点のやや後方からのゴールキック。決まればスピアーズの逆転サヨナラ勝ちというシーンだったが、SOフォーリーが右足で蹴り上げたボールは、ポストをかすめるように左へ逸れる。その直後、試合終了を告げるホイッスルがスタジアムに鳴り響いた。

残り10分で10点を先行していたイーグルス。ラストプレーでコンバージョンを決めれば逆転というところまで持ち込んだスピアーズ。それぞれ十分白星に手の届く内容だっただけに、勝ち切れなかったのは悔やまれるだろうが、この強敵を相手にこの展開で勝ち点2をつかめたことは、確かな地力の証ともいえる。この経験は、両チームがもう一段上のレベルへ成長を遂げる大切な糧となるはずだ。

あらためてまだ第2節。長いシーズンを勝ち抜くためには、こうしたタフなゲームを重ねて着実にステップアップしていくことが重要になる。ふたたび顔を合わせる第12節のセカンドレグ(3月18日@江戸川区陸上競技場)、さらにはその先の戦いが楽しみになる一戦だった。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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