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ラグビー コラム 2022年12月5日

【ハイライト動画あり】同志社大、崖っぷちでシーズンベストのパフォーマンスを発揮し大学選手権出場つかむ。ラグビー関西大学Aリーグ最終節レビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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ラグビー 関西大学リーグ2022

【ハイライト動画】天理大学 vs. 同志社大学

14点差のまま迎えたラスト20分。次に点を刻んだほうが主導権を握ると思われたこの勝負どころで、大きなトライを挙げたのは同志社大だった。

62分、ゴール前5メートルの位置でのマイボールラインアウトから、この日4度目となるモールドライブでゴールラインを越える。さらにその2分後には途中出場のFL奥平都太郎のビッグタックルから一気にインゴールへ迫り、鋭くギャップをついたSO大島が2本目のトライをマーク。42-14と安全圏までスコアを拡大する。

以後は得点差によって生まれた精神的な優位性を生かし、落ち着いてゲームをコントロール。76分に天理大NO8パトリック・ヴァカタに密集脇をこじ開けられたものの、気持ちのこもった防御で失点はこの5点だけに抑え、着々と時計を進める。最後はまたしてもラインアウトモールからサイドを突いたHO長島幸汰がフィニッシュ。最終的には47-19までスコアを伸ばし、同志社大が快勝を収めた。

負ければ入替戦に回る可能性もあるという崖っぷちの状況で、プレッシャーをはねのけシーズンベストのラグビーを披露した同志社大。ボーナスポイント付きの勝ち点5をつかみ取り、3位近畿大、4位関西学院大がいずれも敗れたため、結果として逆転で3位に滑り込んで大学選手権への出場権も手にするという大きな大きな勝利となった。

勝因は何といってもFW陣の奮闘だろう。ラインアウトからのモールで5つのトライを奪ったほか、ブレイクダウンやタックルシチュエーションのバトルでも相手を上回り、チームに活力をもたらした。リーグ最終戦にしてようやく、今季ここまで積み上げてきたものが完全開花したという印象だ。

どん底からはい上がった勢いが生み出す上昇気流は、中1週で臨む大学選手権の福岡工業大戦(12月11日11時45分キックオフ@花園ラグビー場)、さらにはその先の戦いに向けても貴重な力になるだろう。一方の天理大は同日同会場で行われる筑波大との激突(14時キックオフ)へ、短期間でどこまで立て直せるかが問われることになる。関西のみならず全国のラグビーファンにとって注目の2試合となりそうだ。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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