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ラグビー コラム 2022年11月28日

【ハイライト動画あり】東海大が圧勝で5連覇を達成。日本大は選手権出場ならず。ラグビー関東大学リーグ戦最終節レビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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ラグビー 関東大学リーグ戦2022

【ハイライト動画】東海大学 vs. 日本大学

52分、中盤でラックを乗り越えてボールを奪うと、キャプテンのCTB伊藤峻祐がすかさず裏のスペースへキック。勤勉にチェイスしたルーキーのFL薄田周希が、弾むボールを右中間に押さえる。60分には相手陣ゴール前でのターンオーバーのターンオーバーからセオリー通りに外のスペースへ球を運び、CTB近藤翔耶がゴールラインを越えた。

東海大の攻める意志は最後まで衰えず、67分に自陣から一気に切り返して縦横にパスをつなぎ、FLレキマ・ナサミラが豪快にフィニッシュ。なおも73分に途中出場のSH辻時羽、79分にはLOワイサケ・ララトゥブアがトライを加える。最終的には67-5までスコアを伸ばし、リーグ最終戦を締めくくった。

「やるべきことをやらなかった結果が、あの開幕戦の敗戦でした。自分たちの中に隙や油断があったと気づくことができたし、立ち返るところをあらためて理解することもできた。あの敗戦があったから、今、正しいプロセスを踏めていると思います」
東海大の木村季由監督の試合後のコメントだ。リーグ4連覇中のディフェンディングチャンピオンが、前年度2部のチームに敗れるという衝撃的な幕開け。選手たちに動揺がなかったといえば嘘になるだろう。しかしそこで現実と真摯に向き合い、小手先のごまかしではなく根幹の姿勢から見つめ直すことで、本来の歩む道へと戻ってきた。苦難を乗り越えたからこそ得られるたくましさは、この一戦でもさまざまな局面に立ち上った。

「通常(の試合間隔)ならできないこともやったし、体力的にかなり追い込んだ状態で臨んだ」(木村監督)という1か月ぶりのゲームで、シーズンベストといえるパフォーマンスを発揮できたことは、チームに大きな自信をもたらすだろう。いざ、悲願の日本一へ。12月25日の準々決勝(12時10分キックオフ@ヨドコウ桜スタジアム)から登場する大学選手権が楽しみになる戦いぶりだった。

一方の日本大。立ち上がりの20分は気迫を感じさせる攻守で見せ場を作ったが、セットピースやブレイクダウンなどボール争奪戦での劣勢から主導権を握られ、中盤以降は沈黙を強いられた。この敗戦により、最終結果は3勝4敗で勝ち点15の4位に。優勝に肉薄した前年度のメンバーが多く残っていただけに、無念のシーズンとなった。

「去年はFWのパワープレーを中心にしたラグビーで、今年はもっとボールを動かすことにチャレンジしたが、完成に至らなかった」。中野克己監督は悔しさを噛み締めるように今秋の戦いを総括し、「来年は本来の強みであるセットプレーなどをもう一度強化して、今季取り組んだことに上積みしていきたい」と新シーズンへの意気込みを口にした。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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