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そして今季台風の目となっている東洋大だ。
昨季上位4校との4連戦を3勝1敗で折り返してみせ、開幕節の東海大学撃破がフロックでなかったことを完全に証明した。
ジュアン・ウーストハイゼン(東洋大学)
「凡事徹底」を重視するOBの福永昇三監督が5季目となり、相手の焦りをさそう鉄壁ディフェンス、強力スクラム、そこに211cmのLOジュアン・ウーストハイゼンやSH神田悠作ら屈指のタレントが噛み合い、チーム一丸の快進撃を続けている。
3週間前の前戦は昨季2位の日本大学を33-32で撃破。蹴り直しの末に好キッカーのWTB杉本海斗(4年)が逆転コンバージョンを決めるという劇的な結末だった。
そのWTB杉本(4年)は試合後、挑戦者のマインドが後押しになったと語った。
「激しいコンタクトでお互いがやり合う中、誰も引かずに前で止めていたのが今日の結果に繋がったと思います。自分たちはチャレンジャー。向かっていく気持ちが今日の試合では最後まで表れました。その結果、自分も最後に強い気持ちでコンバージョンキックを蹴ることができました」
重要な一戦へ向けての先発では、主将の齋藤良明慈縁がロックに入り、前述のウーストハイゼンはメンバー外。
フロントローにはPR山口泰雅、HO谷名樹(共に4年)、PR石川槙人(2年)。平均身長184.6cmのバックロー(FLタニエラ・ヴェア、FL田中翔、NO8梅村柊羽)は迫力十分だ。
ハーフ団はスピードスターのSH神田、守備にも優れるSO土橋郁矢(4年)、キッカーのWTB杉本、そしてもう一人のWTBモリース ・マークス(2年)は一発で取り切れる危険なランナーだ。
キックオフは日曜日の午後1時。好調チーム同士の大一番。3枠ある大学選手権出場枠の獲得へ、どちらが大きな一歩を踏み出すのか。
文:多羅 正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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