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POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)を獲得したルーキー大島
苦しい展開となったが、ルーキー大島と西村が流れを変えた。40分、SH(スクラムハーフ)新和田錬(社4)が数的優位のブラインドサイドに展開すると、大島が相手ディフェンスのギャップを突いて抜け出す。サポートした西村がボールを受け取ると、目の前のタックラーをはじき飛ばしトライ(15-12)。「自分たちがモメンタム(勢い)を持った状況でアタックしたかった」(西村)。ゲインラインを切る連続攻撃からテンポを上げ、防御網を崩し切った。
雨が一層激しくなった後半も、先に得点したのは『紺グレ』だった。10分、FB(フルバック)天野宏輔(心理3)がカウンター攻撃で裏のスペースに絶妙なキック。このボールを再獲得し、一気にボールを動かす展開ラグビーを見せる。LO木村圭佑(政策2)が激しい突破でゴール前まで迫ると、最後は大島がインゴールに飛び込んだ(22-12)。
「チームでつないでトライ取れたことが1番嬉しかった」(大島)。スローガンの『MOVE』を体現した怒涛(どとう)の連続攻撃で流れを手繰り寄せた。さらに同16分にも、相手の反則から大島がPGを決め、点差を広げる(25-12)。
「特に後半は我慢する時間が多かった」(梁本)。終盤の約25分間、電光掲示板の得点は動くことがなかった。また、天候の影響でセットプレーの数が増えた中、前節までと比較して獲得率が向上。「ジャンプのスキルとリフターのスキルを重点的にこの2週間やってきたので、その結果が出てよかった」とPR(プロップ)石井智己(法3)。課題として露呈していたセットプレーは安定感が増し、勝ち切れた要因の1つとなった。
トライを決めた副将の西村
「こういう困難な状況をしっかり乗り越えたら自分たちの力になる。もう1回集中してまず先に点取りに行く」(西村)と意識して挑んだ後半。前半で4人が負傷交代し、決して万全な状況ではなかった。しかし、選手たちは前を向きひたむきに身体を当て続けた。
第3節を終え、リーグ通算成績は2勝1敗。勝ち点の差で暫定3位に浮上した。11月以降はリーグ上位校との対戦が待ち受けている。その意味でも次戦の関西学院大学戦は大きな鍵を握る一戦だ。「(関学大は)すごくひたむきに来るチーム」(梁本)。昨年こそ8位に落ち込んだが、今季は第2節で近畿大学を倒すなど実力をつけている。
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