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廣瀬雄也(明治大学)
昨季の明治大学は、鍛え上げたフィットネスが武器になる後半20分以降を「明治タイム」と呼んだ。
帝京大学に14-27で負けた大学選手権ファイナルでさえ、後半スコアで7点上回る(14-7)など、逞しい“終盤力”で準優勝の戦果を残した。
今季はそのフィットネスに、フィジカルを中心に上乗せし、9月10日(土)に開幕した関東大学対抗戦で3連勝を飾っていた。
そして10月16日(日)、群馬・太田で開催された青山学院大学(3敗)との第4戦でも「明治タイム」は健在だった。
「前半は自分たちのラグビーができず、悔しい時間帯が続きました」(明治大・CTB廣瀬雄也)
青学大は28季振りの大学選手権出場を目指す立場だが、着実に力をつけており、前半から明治大を苦しめた。
まず前半6分にPG(ペナルティゴール)で3点先制。明治大に連続トライを許して11点ビハインド(3-14)となったが、被トライ直後の同24分、開始8秒でインゴールを奪った。
明治大はキックオフ・ボールに対するコンテストが甘くなり、死角から落下点にアプローチしたWTB榎本拓真が見事に捕球。そのまま走り込み、開始8秒のトライ&ゴールで4点差(10-14)に迫ってみせた。
さらに前半34分、観客1082人を収容した太田市運動公園陸上競技場がどよめく。1トライを奪われていた11点ビハインドの青学大が、ビッグスクラムで逆襲したのだ。
明治大は、自陣ゴール前で自軍5回目のスクラムだった。
ここで青学大が先発フロントロー(PR田中創太郎、HO田中太陽、PR安部駿亮)を中心にプッシュ。豪快にめくり、平栗大士レフリーの笛。明治大はこの日初めてスクラムでボールを失った。
直後のスクラムで、明治大はさらにオフサイドの反則。ここでSH宮下賢志が速攻。明治大がゴールラインまで下がらずに宮下を止めたため、青学大にペナルティトライ(7点)。明治大はこのプレーでLO武内慎が後半5分までシンビン(10分間の一時退出)となってしまった。
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