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ラグビー コラム 2022年10月13日

最終戦勝利で10.29オールブラックス戦に向け弾みをつけられるか。JAPAN XV対オーストラリアA第3戦プレビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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オーストラリアA スターティングメンバー

対するオーストラリアA代表のスターティングメンバーを見ていくと、第1戦で3番を背負ったトム・ロバートソンが1番に入り、HOはラクラン・ロネガン、右PRは196cm、130kgのビッグマン、ポネ・ファアマウシリが務める。LO陣は前2戦で6番に入ったネッド・ハニガンとシリーズ初先発のライアン・スミスという、機動力重視の構成だ。

両FLにもロリー・スコットとブラッド・ウィルキンという運動量豊富で球際に強い2人をそろえ、ブレイクダウンで厳しくプレッシャーをかけようという意図が浮かび上がる。NO8は空中戦の強さが魅力の197cmのフィジアン、セル・ウルだ。

SHは3戦目で初のスターターとなるジェームズ・タトゥルがキャプテンを務め、第1戦でも10番をつけたSOベン・ドナルドソンとHB団を構成。CTBはともに初先発のハミッシュ・スチュワートとアイザック・ヘンリーのコンビで、WTBは左に第1戦で2トライを挙げる活躍を見せたマーク・ナワンガニタワシ、右は全身バネのスリ・ヴニヴァルという怖いランナー2人が入った。FBは第2戦で別格の走りを披露したトム・バンクスが起用され、どのエリアからでもトライを取り切れるバックスリーの決定力は脅威となる。

オーストラリアAの先発15人のうち代表キャップホルダーは1番から4番までとWTBヴニヴァル、FBバンクスの6人で、今ツアーで初めてスターターを務めるメンバーは8人。選手たちにとっては10月末からヨーロッパでテストマッチ5試合を戦うワラビーズ入りをかけた最後のアピールの機会であり、誰もが闘志を前面に押し出してたたみかけてくるだろう。その圧力にひるむことなく、しっかりと体を当てて対抗し、準備してきたプレーを精度高く遂行することが、日本代表の勝利の条件となる。

前2戦ではここという場面で相手にペナルティを与え、みずから苦しい状況を招いたことも、直接的な敗因となった。今春就任したジョン・ミッチェルアシスタントコーチのもとで取り組む複数でタックルに入る新ディフェンスシステムが好感触をつかみつつあるだけに、規律を保ちいいエリアでゲームを進めることも重要なテーマになるだろう。

試合当日の大阪の天気予報は晴れ。日に日に秋の気配が増してきた中でのナイトゲームで、桜の勇士たちが力強く勝利の雄叫びをあげることを期待しよう。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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