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ラグビー コラム 2022年10月3日

【ハイライト動画あり】前半ビハインドにも動じなかった帝京大が筑波大に完勝。ラグビー関東大学対抗戦レビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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ラグビー 関東大学対抗戦2022

【ハイライト動画】筑波大学 vs. 帝京大学

前節の青山学院大戦に続き後半に底力を見せた帝京大だが、嫌なムードに陥って不思議のない展開にも動じず、流れが自分たちの側へと傾くやたたみかけて突き放す集中力と遂行力は、優勝候補筆頭の呼び声にふさわしいものだった。相手が果敢にプレッシャーをかけてくる中、かわそうとするのではなくきっちりと体を当て、選手一人ひとりが忠実に自分の役割をまっとうする。まさに横綱相撲そのものの揺るぎない試合運びに、積み重ねてきた鍛錬の成果は浮かび上がった。

戦力面では何といってもFW陣の充実が目を引く。フロントローはスクラムやモールで推進力を発揮し、尹礼温、江里口真弘の両LOは脚力を生かしたフィールドプレーで再三攻撃のアクセントとなった。青木、奥井、NO8延原秀飛のバックローの破壊力とワークレートも相変わらずで、HO江良の攻守にわたる圧巻のパフォーマンスは、埼玉ワイルドナイツのHO堀江翔太のゲームチェンジャーぶりを想起させた。

BKも多彩なプレーメイクとみずからのランでチャンスを生み出すSO高本を筆頭に、頑健なプレーで中盤に芯を通した松山千大主将、二村莞司の両CTB、さまざまな局面で抜群のセンスを見せるWTB小村真也、FB谷中樹平と、学生有数の才能がずらりと並ぶ。バックアップの層も厚く、誰が出ても持ち味を発揮してチームに貢献できるのは心強い要素だろう。就任1年目の相馬朋和監督が、この豊かな戦力をこれからどのように導いていくかが楽しみだ。

筑波大は準備してきたものを随所に発揮し、前半は完璧に近い試合運びでリードを奪った。後半先に得点を挙げた後もチャンスはあっただけに、細かい連携ミスや判断の乱れでもう一歩突き離せなかった点は惜しまれる。一方で、PR木原優作主将やLO梁川賢吉、NO8谷山隼大を軸にしたFWがフィジカルバトルで堂々と渡り合い、50分まで先行できたことは、あらためて確かなポテンシャルの証だ。ダメージが蓄積してくる残り20分をいかに戦って乗り越えるか、勝ち切る試合運びを確立することが、今後のテーマだろう。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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