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ちなみにこのシンビンで、一度はペナルティトライがシャイニングアークスに与えられたが、その後取り消しに。
試合後、トライ取り消しの経緯を尋ねられた静岡ブルーレヴズのLO大戸裕矢キャプテンは「ボールが(スクラムに)入る前に崩れたので、という話でした」。その反則がなければトライだった、という認定トライの条件に当て嵌まらず、ペナルティでのプレー再開となった。
ブルーレヴズは後半も堅守が光った。
シャイニングアークス東京ベイ浦安 vs. 静岡ブルーレヴズ
この試合のアクションエリアを見てみると、シャイニングアークスは敵陣22m内で30.5%もプレーしている。しかし全体のスコアは10点に留まった。
「今日はディフェンスでプライドを持って勝とうとしました」(LO大戸キャプテン)
ブルーレヴズは武器のスクラムで強制シンビンという屈辱を味わったが、14人だった後半の計20分間においても得点を許さなかった。
ディフェンスの殊勲者の一人はCTBヴィリアミ・タヒトゥアだ。
2016年度より加入し、ボールキャリーに特化して粉骨砕身してきた30歳は、この日もアタックではキャリー19回でDF突破7回という活躍。
のみならず、後半16分にはFBフォラウのグラウンディングを防ぐトライセーブ。ここでCTBタヒトゥアの好守備がなければ、ブルーレヴズは逆転トライを許していただろう。
鹿尾貫太(静岡ブルーレヴス)
さらにスクラムでもPR郭ブン慶が投入された後半24分のスクラムで、逆にPK奪取。相手にミスも重なって自陣を脱出すると、東海大学出身のムードメーカー、CTB鹿尾貫太がライン参加からクリーンブレイク。リーグ初トライを決めた。
「いつでもアタックの準備をしていました。コールをして、それがトライに繋がりました。これまでディフェンスにフォーカスしてきましたが『目立ってやろう』『アタックでオプションになろう』と思っていました」(CTB鹿尾)
リードを10点(20-10)に広げたブルーレヴズは、さらに後半終了直前だった。
LO大戸キャプテンは「アタックマインドをもって敵陣でプレーしよう」と声を掛けていたというが、ボールキープで時間を稼げば試合終了もあった後半40分だった。
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