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ラグビー コラム 2022年3月4日

上昇気配のレッドハリケーンズが、地元長居でワイルドナイツに挑む。リーグワン第8節プレビュー。

ラグビーレポート by 直江 光信
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ワイルドナイツは前節、昨季のトップリーグファイナルの再戦となったサンゴリアスとの大一番に34-17で快勝し、新生リーグワンでも先頭を走る存在であることをあらためて証明した。充実を支える最大の要因は、リーグ随一ともいえる選手層の厚さだ。激しいチーム内競争が余裕のあるメンバー起用を可能にし、コンディションのいいプレーヤーが出場した試合で活躍することで、さらにポジション争いが活性化する。そうした好循環が、誰が出ても変わらずチームとして質の高いパフォーマンスを発揮できる安定感につながっている。

ゲーム内容では、おなじみの堅守速攻スタイルが際立つ。ここまでの5戦でタックル成功率は約86パーセントと高い数字を記録しており、総失点122は首位クボタスピアーズ船橋・東京ベイの103に次ぐ全体2番目の成績だ。堅牢にして対応力も備える組織防御をベースに、ボール奪取からの切り返しで一気にゴールラインを越える――というのが得意のトライパターン。レッドハリケーンズにすれば、どのエリアで戦っていても気を抜けない80分になるだろう。

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 スターティングメンバー

登録メンバーを見ていくと、レッドハリケーンズは4週前のサンゴリアス戦から6人を変更。FWでは献身的な仕事ぶりが光るタイラー・ポールがLOから6番に下がり、リーグ屈指の推進力を誇るNO8ナエアタルイが第2節以来7週ぶりにラインアップに名を連ねた。サンゴリアス戦で公式戦初出場ながらインパクトを残したFL/NO8安田司は、リザーブからチームを勢いづける役割を担う。キャプテンを務めるのは、移籍2シーズン目のSO川向瑛。多彩なスキルと強気のリードで、WTBラリー・スルンガ、FB吉澤太一らアウトサイドの好ランナーを走らせたい。

埼玉ワイルドナイツスターティングメンバー

対するワイルドナイツは、前節からFW3人、BK2人を入れ替えた布陣で臨む。両PRにはクレイグ・ミラーヴァルアサエリ愛が入り、5番はジョージ・クルーズからエセイ・ハアンガナにシフト。SH小山大輝は今季6試合目の出場でこれが初の先発だ。2度目のスタメンとなる万能BKのヴィンス・アソ、前節に続きFBで登場する山沢拓也など、アタック力に優れるタレントのプレーも注目される。

両チームの対戦で思い出されるのは、一進一退の緊迫した展開の末にワイルドナイツが26-13で競り勝った昨シーズンのゲームだ。TJ・ペレナラの強烈なリーダーシップに導かれて躍進を遂げたレッドハリケーンズにとっては、まだ上には上がいることを思い知らされた半面、自分たちの成長を確信できた試合でもあった。当時の会場はヤンマーフィールド長居で、今回はその隣にそびえ立つヤンマースタジアム長居。世界有数の設備を誇る巨大スタジアムで、昨年を上回る熱戦が展開されることを期待したい。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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