【ハイライト動画あり】京都産業大学、関西大学を破って開幕連勝。次節は優勝を争う同志社大学と直接対決。ラグビー関西大学リーグ

「前半の立ち上がりは非常に良い感じで入れました、よくボールも動いていたし選手の動きもよかったが、試合が経過するにつれて関西大のブレイクダウンでのプレッシャーで波に乗れず、フラストレーションの溜まっていた」と廣瀬佳司監督は語るように順調だった前半、一方で後半は関西大を流れに乗せてしまう時間もあった。

後半、京産大らしい縦に早い攻撃を見せるが、密集で関西大に遅れを取り、反則してしまう。後半14分、自陣に攻め込まれると関西大はまたもSHが裏へのキック、前半のトライと同じ形でトライを許してしまった。また、スクラムでも押し込まれ、前半とは打って変わって苦しい展開に。そして20分、関西大はラインアウトモールからサイドにボールを持ち出しトライ。33-19とした。

苦しい展開が続くなか、この流れを断ち切りたい京産大は22分にCTB（センター）家村健太（流経大柏・3）を含む、3名と投入する。その直後、敵陣でボールを回すとジワジワと前進し、交代で入った家村からパスをもらったアサエリが走り切りトライ。

途中出場でインパクトを残したタモエフォラウ

さらに31分にラインアウトでこぼれたボールを、こちらも交代で入ったNO8（ナンバーエイト）ヴェア・タモエフォラウ（札幌山の手・2）が拾って、ハーフェイラインからランニング。最後はディフェンスを引き連れながらもトライ。

流れを渡さず、関西大を突き放す追加点を決めた。その後、関西大に１トライ返されるが、京産大も39分、40分に続けてトライを重ね、59-24と勝利している。

「自分たちの流れじゃないところでフラストレーションを溜めて、試合を通じて冷静なプレーができてなかった」と先週に続け反省点を語った平野共同主将。開幕から5週連続の試合と疲労も気になるところだが、次週には大きな山場を迎える。

11月6日（土）に同じ天理親里で行われる次戦の相手は同志社大学。春季トーナメントで京産大に1点差で勝利し、天理大を破って同大会を制したライバルだ。

第2節で近畿大に黒星を付けられたが、京産大の勝ち点19に続く、勝ち点14と現在2位。昨年の秋には30点差を付けられた快速バックスを封じ、リベンジを果たすことはできるのか。優勝候補の上位対決、関西優勝に向けて真価の問われる一戦だ。

文／写真：出口敬介（京産大アスレチック）