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3連覇に向けチームをまとめる飯沼
優勝劣敗のシーズンへ。いよいよ、ラグビー関東大学対抗戦は9月12日(日)に開幕を迎える。大学日本一に向け、まずは対抗戦3連覇を目指す明治大学。今年度のチームは、今までの明大とは異なるチームカラーが特色となっている。
屈強なFW(フォワード)が押し込めば、タレント性抜群のBK(バックス)がトライを取り切る。これまでの明大で目立ったのは、まとまった才能集団の力。今年度の違いはそこにひたむきな粘り強い姿勢が加わったことだ。
春季を通してベンチから出た言葉は『MEIJI TIME』。「前半最後10分間、後半最後の20分間を『MEIJI TIME』と呼んでいる」(SH/スクラムハーフ飯沼蓮主将・営4=日川)。前後半、それぞれで体力の厳しい時間帯にこそ明大の強さを発揮する。後半に走り勝つという今年度のチームカラーを表した言葉だ。部全体で意思統一された言葉は何度もチーム内で飛び交っている。
実際、今年度の明大は例年になくフィットネス練習を重ねた。春季大会が始まる直前まではボールを使った練習よりもひたすらに身体づくりを意識。3年間指揮を執った田中澄憲前監督も「自分がいた中で一番走っているチーム」と退任時に評していた。さらに福島県・Jヴィレッジで行われた夏合宿でも追い込みをかけ、体力には大きな自信がある。
選手自身も共通して、厳しい時間帯には『MEIJI TIME』を連呼。ここまでチームで1つの言葉が浸透しているのは、例年には見なかった姿だ。そして勝負の秋、期待せずにいられないのは4年生の選手たち。
これまではルビコン(Cチーム以下)で下のチームを引っ張り続けてきたNO8(ナンバーエイト)大石康太副将(営4=国学院久我山)。献身性を見せ、春シーズンはケガで飯沼のいないチームを引っ張り続けた。春季大会では東海大学戦で2トライを決める活躍でチームに貢献。
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