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ラグビー コラム 2021年4月2日

東福岡、圧倒的な攻撃力で「春の熊谷」を制覇。全国高校選抜ラグビー大会振り返り

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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第22回全国高校選抜ラグビー大会 決勝

【ハイライト】桐蔭学園 vs. 東福岡

それでも花園決勝の再戦となった2回戦は24-10で京都成章(京都)に勝利。準々決勝は天理(奈良)に24-12、準決勝は大阪桐蔭に17-12で勝利し、決勝に進出した。

決勝では7トライを許したが、準決勝までの平均失点は10点以下という組織ディフェンスは健在だった。BK(バックス)にはタレントも多く、FWの強化が進めば、花園3連覇も現実味を帯びてくるはずだ。

それでは他のチームも見ていこう。まず、新潟工業を下して出場した開志国際(新潟)と、実行委員会薦枠で出場した佐沼(宮城)、明和県央(群馬)、読谷(沖縄)の3校の初出場4校は、やはり初戦突破は難しかった。しかし、敗者戦で開志国際は花園常連の日川(山梨)に26-21で、読谷が佐沼に29-7で勝利し、歴史的な1勝を挙げた。

埼玉王者となり11大会ぶり2回目の出場となった熊谷工業も敗者戦で函館・ラサール(北海道)に26-10、8大会ぶり2回目の出場となった洛北(京都)も敗者戦で北信越の強豪・日本航空石川(石川)に15-5で勝利し、今後に向けて弾みのつく白星となった。

昨年度の花園で初めてベスト16に入った大分東明(大分)は1回戦屈指の好カードとなった流通経済大柏(千葉)戦では、ラストプレーで逆転できず、22-30で敗れた。それでも敗者戦では東北王者の秋田工業(秋田)に54-12で勝利し力のあるところを見せた。

トライ数は同じだった茗渓学園

また、2回戦で近畿大会王者の常翔学園(大阪)に20-28で敗れた茗渓学園(茨城)だが、トライ数は4本ずつと互角の戦いを見せた。昨年度の花園では優勝した桐蔭学園に1回戦で敗れたが、今季の冬は上位進出をうかがう。

他にも2回戦で大阪桐蔭(大阪)に7-19で負けた長崎北陽台(長崎)、準々決勝で東海大大阪仰星(大阪)に3-14で敗れた石見智翠館(島根)、準々決勝で桐蔭学園に12-24で負けた天理。

また、準々決勝で常翔学園に近畿大会決勝のリベンジを果たして33-22で勝利してベスト4に入った大阪桐蔭、同じくベスト4の東海大大阪仰星、ベスト8の佐賀工業なども含め、花園まであと9ヶ月あることを考えると、さらに力をつけてくるだろう。

ベスト8以上に東日本のチームは桐蔭学園のみであり、高校ラグビーの「西高東低」という現状は変わらない。今季の花園も春の王者・東福岡、3連覇を狙う桐蔭学園、そして東海大大阪仰星、大阪桐蔭といった大阪勢、さらには京都成章や天理といった近畿のチームが優勝争いを演じそうだ。

◆第22回全国高校選抜ラグビー大会

・優勝:東福岡(福岡)
・準優勝:桐蔭学園(神奈川)
・3位:東海大大阪仰星、大阪桐蔭(ともに大阪)
・ベスト8:天理(奈良)、常翔学園(大阪)、石見智翠館(島根)、佐賀工業(佐賀)

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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