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6度目の優勝となった東福岡
3月25日(木)から31日(金)にかけて埼玉・熊谷ラグビー場を中心に、第22回全国高校選抜ラグビー大会が無観客で開催された。大会は東福岡(福岡)が2016年以来となる、最多6度目の優勝を飾り、無事に全日程が終了した。
昨年の第21回大会が新型コロナウィルス感染拡大のために中止された影響で、20回大会までのような予選リーグ3試合の後、ベスト8からトーナメント制という方式ではなく、各地区の代表や実行委員推薦枠で出場した計32チームによるノックアウト方式によるトーナメント制(準々決勝の対戦カードは抽選で決定)で初めて開催された大会となった。
主催者側の判断により、近畿の代表4校や3連覇中の桐蔭学園(神奈川)、東福岡など、8校がシード扱いになったという。また1回戦で負けたチーム同士の敗者戦(コンソレーション)も行われたため、計39試合が行われた。
やはり、際立ったのは優勝した東福岡の圧倒的な攻撃力だった。1回戦は11トライを挙げ、黒沢尻北(岩手)に67-14に勝利し、2回戦も四国王者・松山聖陵(愛媛)から11トライを重ねて75-0で快勝。準々決勝は九州のライバル・佐賀工業(佐賀)から5トライを挙げつつ、零封。36-0で勝利した。
準決勝は花園の再戦となった東海大大阪仰星(大阪)から8トライを挙げて46-17、決勝は3連覇中の桐蔭学園(神奈川)を相手に7トライを奪い、46-31で勝利し、栄冠に輝いた。
前に出る圧力を感じた東福岡
伝統的にボールをワイドに展開するラグビーを標榜している東福岡だが、今季は新チームになってから、さらにフィジカルトレーニングと接点のトレーニングを重ねた。
そのためFW(フォワード)、特にフロントローの3人の選手が前に出る力があり、1試合平均8.4トライを挙げて頂点に立った。当然、冬の花園でも優勝候補筆頭として、2016年度以来となる7度目の王者を目指す。
また、惜しくも準優勝に終わり、4連覇はならなかったが桐蔭学園の戦いぶりも見事だった。連覇を達成した花園から突破力のあるFWの選手が多数抜け、さらに緊急事態宣言が発出されたことにより、県大会も関東新人も開催されず、他の関東のチーム同様、新チームになってからの公式戦はゼロ。ぶっつけ本番の大会となった。
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