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ラグビー コラム 2020年12月21日

松島幸太朗のクレルモン・オーベルニュは後半失速、手痛い敗戦。ハイネケン・チャンピオンズカップ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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クレルモンも20分にSOロペスのPGで31-25としたが、残り20分、流れはマンスターに傾き始める。30分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、最後はNO8スタンダーが押し込んでトライ。ゴールも決まって32-31とついにマンスターが逆転した。

さらに終了直前の37分、マンスターは再びモールから、途中出場のHOケヴィン・オバーンが押さえる。この試合、プレースキック9本をすべて決めたSOハンラハンのゴールが決まって、マンスターが39-31で逆転勝利し、ノーサイドを迎えた。この試合の「スター・オブ・ザ・マッチ」(最優秀選手)にはマンスターのNO8スタンダーが選出された。

アウェイのマンスターがクレルモンを下し、勝ち点を8に伸ばした。敗れたクレルモンも4トライ以上のボーナスポイント1を得て、勝ち点を6とした。

逆転勝利したマンスターのヨハン・ファン・グラーンHC(ヘッドコーチ)は、「私たちは勝つと思っていたし、勝つためにここに来た。ハーフタイムには自分たちのゲームプランを信じて遂行すれば必ず試合に勝利すると言いました。この1週間たくさん話して、選手たちが最後の1秒まで試合を諦めないと信じていました」とアイルランド放送局RTEのインタビューで話した。

NO8スタンダーも試合後のインタビューで、「前半は自分たち自身にプレッシャーをかけてしまった。しかし、僕たちは50人のスコッド全員で1週間やってきたことがこの結果をもたらした」と胸を張った。

一方、失速して敗れたクレルモンのフランク・アゼマHCは、「非常にいいスタートを切ったのに、だんだん悪くなっていったのが残念だ。マンスターはしぶといチームだということがわかっていたのに」。

「エリアもボールもキープできなくなった。私たちはとても強かったが、それが80分間ずっとそうだったというわけじゃなかった」と仏紙ラ・モンターニュのインタビューで話した。

クレルモンのキャプテンSOロペスは、「この敗戦は痛い。今回の大会のプールステージは4試合しかないので難しい。前半の30分間は良かったのだが、その後うまくいかなかった。もっと一貫性のあるプレーをしないといけない。規律も悪かったのが敗戦につながった。ボーナスポイントが取れたことがせめてもの救いだった」と仏紙レキップ紙にコメントしている

両者は年明けの1月16日(土)に、今度はマンスターのホーム、ライマーリックのトモンド・パークで再戦する。マンスターは勝利すれば準々決勝進出をほぼ確実にし、一方でクレルモンは敗れれば敗退が濃厚になってしまう。

リターンマッチも互いに負けられない激しい試合となるだろう。また、この試合でトライできなかったFB松島も再戦でのリベンジに燃えているはずだ。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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