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オールブラックス
オーストラリア代表“ワラビーズ”で67キャップを重ねた元主将のフィル・カーンズ氏は試合後、メディアにこう語った。
「若いワラビー(オーストラリア代表選手)は、雨の日にどうプレーするか、どうコントロールするかを教わった。オールブラックス(ニュージーランド代表)のキックゲームは本当に素晴らしかった」
オールブラックスはインプレーで29回のキックを蹴り(ワラビーズは13回)、再獲得すれば即座にボールを展開してチャンスに繋げた。
自陣エリアでは代表100キャップ到達が見えてきたSHアーロン・スミス(現在95キャップ)が、競り合いが起こる絶妙な位置にボックスキックを蹴る。
ハーフ団を組むSOリッチー・モウンガは大外へキックパスなどで、WTBジョーディー・バレットらのビッグゲインを演出した。
敵陣ではパスでボールを動かす展開を避けて、フォワードが安定したスクラム、ラインアウトで強力なプラットフォームを築き、ラインアウトモールを多用するなどして確実な前進を試みた。
一方のワラビーズは、31歳のベテランFBデイン・ハイレット ペッティらが、キック処理で落球。
この日のワラビーズはメンバー23人中7人が今年デビュー、もしくはこの日デビューの若い布陣。経験豊かなベテランが若手を支えたいところだったが、オールブラックスの独壇場を止められなかった。
10月31日(土)、オーストラリアのANZスタジアム(シドニー)で全6試合の南半球3か国対抗戦「トライネーションズ2020」が開幕し、地元オーストラリアがニュージーランドを迎え撃った。
この試合はオーストラリアとニュージーランドの定期戦「ブレディスローカップ」の第3戦でもあり、オールブラックス(1勝1分け)が勝利か引き分けで18年連続のカップ保持が決まる状況だった。
伝統のカップ争奪も懸かる決戦は、試合前から雨が降っていた。
【ハカ】カパオパンゴ|トライネーションズ(ザ・ラグビーチャンピオンシップ)2020開幕戦 ラグビーニュージーランド代表
内容も序盤は荒れ模様。前半3分、ワラビーズのWTBフィリポ・ダウングヌが、相手WTBケイリブ・クラークに空中でコンタクトしてシンビン(10分間の一時退場)となった。
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